ゆかりちゃんの都市伝説は、ゾッとする怖いお話、そして後味の悪いお話でもあります。   都市伝説【ゆかりちゃん】を耳にしたことはありますか? 物語は、親が子供のために思いを込めて渡したお守りから始まります。 &n […]

ゆかりちゃんの都市伝説は、ゾッとする怖いお話、そして後味の悪いお話でもあります。

 

都市伝説【ゆかりちゃん】を耳にしたことはありますか?

物語は、親が子供のために思いを込めて渡したお守りから始まります。

 

さて、これだけ見ると美談ではありますが、真相は・・・

ゆかりちゃんの都市伝説、心ゆくまでご堪能下さい。

 

記事は下に続きます。

ゆかりちゃんの都市伝説

その家族は、小学生のゆかりちゃんとお父さんとお母さんという、どこにでもいる仲の良い家族でした。

ところが、ゆかりちゃんが小学校3年生になったある日、父親が突然の交通事故で亡くなってしまいます。

 

そこから母親は、女手一つでゆかりちゃんを必死に育ててきました。

 

母親は文字通り、身を粉にして働き、なんとか母一人、子一人の生活を頑張りました。

しかし、ゆかりちゃんが中学生になったある日、これまでの過労から倒れてしまいます。

 

父親が亡くなってから数年、必死に働いた母親の身体はすでにボロボロ。

治療の甲斐もなく、過労で倒れてから間もなく息を引き取りました。

 

母親は、亡くなる少し前、枕元にゆかりちゃんを呼び出し話し始めました。

 

「ゆかり、あなたはこれから本当に一人になってしまうわね。」

 

「これから人生の中で辛いこともたくさんあるわ」

 

「だからあなたに、このお守りをあげるわね」

 

「でも中は絶対に開けちゃダメ。」

 

 

「・・・でも、もしも本当に・・・本当に・・・どうしても辛いことがあった時には、このお守りを開けなさい」

 

母親は、ゆかりちゃんに赤いお守りを渡すと、そのまま息を引き取ってしまいました。

 

お守りの中身は・・・

その後、ゆかりちゃんは親戚の家に引き取られ高校生になります。

 

母が亡くなってから、ゆかりちゃんはもらったお守りを片時も離さずに持ち歩きました。

お守りは、お母さんがそばに居てくれているみたいで、ゆかりちゃんを安心させてくれたのです。

 

ゆかりちゃんは高校へ行くときにも、そのお守りを肌身離さず持ち歩いていたのですが、あるとき男子生徒からそのお守りをバカにされてしまいます。

 

「ゆかり〜。お前いっつもその汚いお守りカバンにつけてるよな。」

 

「汚ねぇな。外せよ〜」

 

とゆかりちゃんのお守りに手を伸ばします。

母親からの大切なお守りをバカにされたゆかりちゃんは

 

「やめて!触らないでよ!」

 

と男子を押しのけようとしました。

 

ムキになった男子生徒は、怒りに任せてゆかりちゃんのカバンからお守りを引きちぎってしまいます。

慌てたゆかりちゃんが

 

「やめて!!このお守りは亡くなったお母さんの形見なの!大切なものなの!」

 

と叫びますが、男の子は勢いに任せて、そのままお守りを開けてしまいます。

すると、中から1枚の紙切れが出てきました。

 

「見ちゃダメ!!!!」

 

母親との約束を破りたくなかったゆかりちゃんが叫ぶも、男子学生には届きません。

紙を開いて中身を読んだ男子学生は・・・

 

真っ青になって絶句しています。

 

そのすきに紙を取り返したゆかりちゃんは、紙に書かれている内容を見て、言葉を失います・・・

 

そこにはゆかりちゃんの母親の文字ではっきりとこう書かれていました。

 

 

「ゆかり   しね」

 

お守りの中身の意味とは

お守りの中に入っていた紙切れには「ゆかり しね」という文字。

考えるだけでゾッとするお話ですよね。

 

でも、この「ゆかり しね」という言葉には複数の説が存在しているんです。

 

親のゆかりちゃんを恨む気持ち

一つ目は、母親のゆかりちゃんを恨む気持ちが込められているという説です。

 

母親は父親が交通事故で亡くなってから、女手一つでゆかりちゃんを育て上げました。

一人で娘を立派に育てるのには相当の苦労があったと思います。

 

昼も夜も関係なく働き、身体はボロボロ。

あの時旦那が死んでいなかったら今頃は3人仲良く暮らしていたのに・・・。

 

そんな思いも、いつしか苦労とともに変化していき、

 

 

ゆかりさえいなければ、私はこんなに必死に働かなくても良かったのに・・・

 

どうしてわたしだけこんなボロボロになって死ななきゃいけないの・・・

 

私の人生返して・・・!

 

 

ゆかりのせいだ・・・。

 

全てゆかりの・・・。

 

ゆかり   しね・・・

 

という恐ろしい説です。

私も最初にこの話を聞いたときは、真っ先にこちらの説が浮かびました。

 

むしろ、「しね」なんて言葉、恨みがなければ言いませんよね。

しかも愛する娘に向かってです。

 

この「ゆかり しね」という言葉には相当の恨みが込められているのだと感じました。

 

シネではなくシャイン(SHINE)

お守りの中の文字が「ゆかり しね」 ではなく、

 

「ゆかり SHINE(輝け)」

 

であったという説。

たしかに、英語で輝けは「SHINE」という綴りで、ローマ字読みでは「シネ」になってしまいます。

 

 

ではこの話は、お守りを開いてしまった男子生徒が英語が苦手で、思わずローマ字読みしてしまったというお茶目な話なんでしょうか?

 

ただ・・・そもそもお守りの中に「ゆかり SHINE(輝け)」 なんて書きますか?

最後に残したお守りに、このシャレは、ちょっと分かりませんね(;・∀・)

 

でも説としては1番ほっこりする説なので母親の「ゆかり 輝いて」という想いが込められていたと信じたいですね。

 

どうしても辛い時は逃げても良いという親心

この説を知った時、私は1番ゾッとしました。

 

この「ゆかり しね」という手紙。

たまたま学校で男子生徒が開いてしまったからこそ、内容が明るみになりましたよね。

 

でももし、もしもゆかりちゃんが本当に人生の絶望に立たされた時、母親の言いつけ通りに最後の頼みの綱だと信じてこの手紙を開いていたらどうでしょうか。

 

ずっとずっと心の支えとしていたお守り。

 

心身ともに疲れ切り、最後に大好きだった母親の幻影にすがりつこうとお守りを開けた。

その中に書いてあったのは

 

 

「ゆかり  しね」

 

 

です・・・

 

 

あなたならどうですか?

私ならもう立ち直れないかもしれません。

 

人生の絶望に立たされた状態で、愛する母親からそんな言葉をかけられたら・・・。

ゆかりちゃんは最悪の選択をしてしまう可能性がありますよね。

 

でも実は、この手紙は母親の最後の助け舟なのかもしれません。

 

母親は知っていました。

どんなに幸せだと思っていた日常も、たった一つの不幸な出来事で、全て簡単に消え去ってしまう。

 

そして、人生にはどんなに頑張っても思い通りにいかない時もある。

どうしても、どんなに願っても、辛い人生しか待っていない・・・

 

極限まで追い詰められ、絶望した。

どうしても辛い時には・・・死を選んでも良いんだよ。と

 

じつは、この「ゆかり しね」には究極の母親の愛が込められていたという説です。

本来であれば、母親は娘にはどんなに辛くても生き続けてもらいたいものです。

 

でも父親が亡くなって一人で苦労してきた母親には、人生においてどうにもならないことがあることも分かっていました。

だからこそ、大切な一人娘にそんな苦労をかけさせたくなかったのです。

 

そして母親は、このお守りの効果は本当に辛い時にしか出ないことを知っていました。

だから母親は息をひきとる間際、ゆかりちゃんに念を押しました。

 

 

「・・・もしも本当に・・・本当に・・・どうしても辛いことがあった時にだけ、このお守りを開けなさい」

 

と。

 

まとめ

さて、いかがでしたか?

今回は都市伝説にまでなった、ゆかりちゃんの怖い話をご紹介しました。

 

  • ゆかりちゃんに対する恨み説
  • SHINEをローマ字読みした説
  • どうしても辛い時は死を選べという親心説

 

あなたはどの説が有力だと思いますか。

 

母親が娘を思う気持ちはいつの世も美しいものであってほしいですね。

でもそれを裏切るからこそ、身体のそこからゾッとする怖い話が誕生するのではないかとも思います。

 

ちなみに、この都市伝説・・・ゆかりちゃんのその後は、書かれていないんです。

果たして彼女は、お守りの中身を見て、どこに行ってしまったのでしょうね?

 

そういえば、私も母からもらったお守りを大切に持っています。

 

中ですか?まだ開けていませんよ。

きっと中には、母の、私に対する愛が詰まっていることでしょうね(^^)