ずいずいずっころばしの都市伝説を見ていきます。 この記事では、都市伝説とも言われている童謡の一つ【ずいずいずっころばし】について解説します。 一度は口ずさんだ、あるいは遊んだことのある童謡では […]
ずいずいずっころばしの都市伝説を見ていきます。
この記事では、都市伝説とも言われている童謡の一つ【ずいずいずっころばし】について解説します。
一度は口ずさんだ、あるいは遊んだことのある童謡ではないでしょうか。
しかし、そんな子供心に口にしていたこの歌に隠された恐怖の意味、覗いてみて下さい・・・
ずいずいずっころばしと性の関係
まずは、一度ずいずいずっころばしの歌詞をご覧下さい。
ずいずいずっころばし ごまみそずい
茶壺に追われて とっぴんしゃん
抜けたらどんどこしょ
俵のねずみが米食ってちゅう、ちゅうちゅうちゅう
おとっさんが呼んでも、おかっさんが呼んでも行きっこなしよ
井戸のまわりでお茶碗欠いたのだぁれ
歌っていると漢字を思い浮かべにくいですが、実は表記するとこのような歌詞になります。
遊び歌としても知られているこの歌、みなさんも手遊びをして一度は遊んだことがあるのではないでしょうか?
しかし、歌詞の意味がこれだけではよくわかりませんよね。
そこには、こんな恐ろしい意味があるのです・・・
最初の歌詞から詳しく解説します。
胡麻味噌をすり鉢で擦っていると、お茶壺道中が来るという情報がまわってきたので、家の戸をピシャリと閉め、そして中で時が過ぎるのをじっと待つ。
通りすぎたら(抜けたら)ホッと胸をなでおろす(どんどこしょ)
江戸時代、お茶は将軍が飲むなど地位の高い人が飲むものだったのです。
その当時は
「お茶といえば静岡!」
ではなく、京都の宇治から「宇治茶」を取り寄せており、京都の宇治から東京の江戸城まで、お茶を運んでいたのです。
それゆえに、お茶を運ぶ係(採茶使)が結成され、遣わされていました。
この採茶使の一行を茶壺道中と呼んでいたのです。
その採茶使は、絶対的権威が与えられており、たとえ大名であっても、茶壺道中と出くわすと、道の端に控えて、通行を優先させるという決まりがあったそうです。
では、なぜ、戸をぴしゃりと閉めてまで、家に閉じこもる必要があったのでしょうか?
その訳は、俵のねずみが米食ってちゅうの部分は、
- 米は女性
- ねずみは茶壺道中の男
をそれぞれ指しているためです。
つまり、男に食べられる=犯◯れるということなのです。
ちゅうちゅうちゅう繰り返されているのは、何度も犯◯れるという意味だったのです。
考えただけでも恐ろしいですよね・・・
確かに、そうなったら最悪ですので、戸を閉めて、やり過ごそうとするのもわかります。
しかし、恐ろしいのはこれだけではありません。
江戸時代、不貞行為というのは、どんな場合でも処罰の対象となっていました。
しかも女性が特定の男性以外(つまり夫以外の男性)と性行為にいたってしまった場合は、処刑だったのです。
たとえ隠したとしても、未婚の場合は嫁にいけなくなってしまいます。
お父さんとお母さんが心配して呼んだとしても、出て行くことができない(いきっこなし)の歌詞に、このお嫁にいけなくなった娘の不幸が読み取れます。
そして最後の「井戸のまわりでお茶碗欠いたのだぁれ」
この一文は、お茶碗は女性を表しており、
「かいた」は「描く」ではなく、「欠く」
そうです。
この歌詞は、
誰にも言えずに井戸で自害してしまったのは、どの子だ?
という意味にもとれるのです。
井戸に落ちてしまっては、もはや誰かはわかりませんもんね・・・。
このように楽しい童謡、遊び歌と思っていましたが、実は悲しい女の子の物語がこの歌には込められているのでは?と言われています。
ずいずいずっころばしの考察
もし、上に書いたように悲しい女性の悲劇を表した文章であったなら、何故ここまでわかりにくい意味の歌詞で、ずいずいずっころばしは伝えられたのか。
その答えは、当時の女性の地位にあります。
今でこそ、男女平等が叫ばれ、女性の地位向上も当たり前になっています。
しかし、当時の日本では女性の地位が圧倒的に低く、男性に比べたらその評価も差別的なまでに異なっていました。
それこそ、女性が何を言っても聞いてもらえず、男性の一言で嘘も事実に、また事実も嘘に変わってしまうような時代です。
この時代に女性が何を言っても、誰も信じてくれず、またその身に起きたことを明らかにも出来なかったのです・・・
でも、なんとかして、この女性の不幸を残していきたい。
そう思った方が、作り上げた歌。
それこそが、このずいずいずっころばしだったのかもしれませんね・・・
まとめ
「ずいずいずっころばし」は
- お茶壺道中を恐れた歌
- 若い男女や女郎との性的行為について歌った歌なのでは?
等、諸説あります。
本当は、子供の童謡で楽しく歌うような歌ではないのかもしれませんね。
ただ、一つ気がかりなことがあります。
それは、この歌を誰が伝えたか。
もし、女性の不幸を伝えた歌ならば、最後井戸に落ちてしまい、その死を誰にも伝えれなかった以上、本来知るはずのない事実です。
にもかかわらず、このことは歌として残り、多くの方に語り継がれています。
もしかしたら、この歌・・・歌ったのは、女性本人だったのかもしれません。
ずいずいずっころばしの歌に未練を乗せ、今なお語り継がれている…
そう考えると、恐ろしいものがありますね。
男性の方、くれぐれもこの歌にはご注意を・・・
きっと彼女は、男を恨んでいるはずですから。