クレヨンしんちゃんのシロの都市伝説は、とても悲しいものでした…   国民的アニメとして愛されているクレヨンしんちゃん。 そのペットのシロもまた、大人気なキャラクターの一人。   そんな可愛らしいシロの […]

クレヨンしんちゃんのシロの都市伝説は、とても悲しいものでした…

 

国民的アニメとして愛されているクレヨンしんちゃん。

そのペットのシロもまた、大人気なキャラクターの一人。

 

そんな可愛らしいシロの背景には、裏設定として葬られた悲しい物語があったのです…

 

記事は下に続きます。

公式のシロの捨てられた理由

まずは、公式のシロの捨てられた理由をご紹介します。

シロは、最近見始めた方は知らないかもしれませんが、元から野原家にはいなかったのです。

 

原作漫画・アニメとも、最初の方は

 

  • しんちゃん
  • みさえ
  • ひろし

 

の3人だけが野原一家だったのです。

では、どこにシロはいたのでしょうか?

 

実は、段ボールの中で生活していたのです。

段ボールの中に入れられ、道端に捨てられていたのです。

 

 

クレヨンしんちゃんの第7話「子犬を拾ったゾ!」で、初めてシロが登場するのですが、この放送がされたのは1992年のこと。

なので、今の世代の人たちは、知らない人の方が多いみたいです。

 

偶然通りかかったしんちゃんが発見し、野原家のペットとなるわけなのですが、捨てられていたということは、元々は誰かの家で暮らしていたペットということですよね。

 

「どこで飼われていたのだろう?」と気になると思いますが、その答えはすでに原作で明かされています。

シロの元飼い主は、平凡なごく一般家庭の人たちだったということがわかっています。

 

シロの入っていた段ボールには可愛い女の子の字で

 

「オスです。かわいがってください」

 

と書かれていました。

シロがペットとして飼われていた家庭の娘さんが書いたものなのでしょう。

 

娘さんは、シロのことをとても可愛がっていたのだろうということが分かります。

 

そこまで可愛がられていたのに、なぜ捨てられてしまったのか?

その理由はこうでした。

 

一家の父親が「突発性犬アレルギー」という病気になってしまったのです。

 

言葉の通り、突発性なので急に発症してしまうこの病気。

今までは大丈夫だった犬ですが、急に犬アレルギーになってしまい一緒に暮らせなくなってしまったのです。

 

この状態になってしまうと、犬が近くにいるだけで呼吸するのが苦しくなってしまったり、脈拍に異常が出てしまったりするようなのですが・・・

実はこの病気、クレヨンしんちゃんのアニメの中にしか存在しない病気でした。

 

アニメ内では、この病気のせいで犬が飼えなくなってしまったから捨てた、ということになっているのですが・・・

実は他にも、全く別の理由でシロは捨てられたとする都市伝説が存在していたのです。

 

裏設定ではシロはガンだった?

先ほどの都市伝説とは全く違う都市伝説、それは、シロはガンだったというものです。

ちなみにこれ、クレヨンしんちゃんの作者「臼井儀人」さんが、当初考えていた裏設定なのだとか。

 

シロは前の一家に飼われていた時に、「ガン」になってしまいました。

動物が「ガン」にかかることは、確かにあります。

 

日本人の死因のトップにもなる「ガン」という病気。

動物と言えども、とにかく、治療費が高いのです。

 

「治療費が高く、治療してあげることができない・・・

もうこれ以上苦しむ姿は見てられない…それに、娘も可愛そうだ。

 

私達の目の届かないところに、捨ててしまおう」

 

ということなのです。

なんとも重々しい設定ですね…

 

最初はこの高層で登場予定だったシロですが、クレヨンしんちゃんというアニメは、子供たちが見るアニメでもありますよね。

この設定だとあまりにも笑えない・・・ということで、ボツになったのだとか。

 

少しでも笑える理由にしようとのことで、公式のシロが捨てられた理由は「アレルギーの話」になったのです。

 

ちなみに、もしこの都市伝説通りだったとしても、野原家で治療を受けれていた可能性は高いです。

 

というのもひろしはイメージが先行してしまいがちですが、実はめちゃくちゃエリートです。

こちらの記事で詳しく書いていますが、彼は年収も高く、おそらく犬一匹増えた所で、家計にダメージはないです。

 

おそらくそこまで計算はされていたのですが、やはり子供向けということも考えると、今の設定で正解だったように思えます。

 

シロの芸が都市伝説レベルと話題

クレヨンしんちゃんのアニメを見ていれば分かることでもあるのですが、シロはとにかく芸がたくさんできてすごいですよね!

なんと、シロの芸は都市伝説レベルとまで言われているのです。

 

一番よく見かけるのは「わたあめ」ではないでしょうか?

ただ丸まっているだけの芸なのですが、現実の犬じゃまずできないですよね。

 

シロのモフモフの体毛を思う存分に生かした「わたあめ」。

本当に可愛らしいですよね。

 

そして、シロは他にもたくさんの芸ができます。

まず1つめは「逆立ち」。

 

いやいやいや!

普通の犬が逆立ちしているのなんて見たことありませんよね。

 

人間でも難しい技も、シロにとってはなんの苦でもありません。

 

2つめは「バク転」。

もう、この時点で犬というより体操選手レベルです(笑)

 

3つめは「バク宙」。

・・・バク宙なんてもう、人間でも限られた人しかできない技です。

 

こうやって見てみるとシロって本当にすごいんです。

 

普通の犬には絶対できないことができてしまうシロ・・・

さすがだなと思いますよね。

 

ちなみに、技としてはすごくないですが、「ちんちんカイカイ」というしんちゃん直伝の必殺技もあります(笑)

他にもひまわりを乗せて走るという、馬のような子供出来たりと、まさに運動神経抜群、芸達者な犬と言えますね。

 

シロは頭脳明晰!

そんな運動神経抜群のシロなのですが、運動神経だけでなく頭も良いのです。

 

アニメ内で、しんちゃんは、たまにシロの散歩をめんどくさがる場面があります。

 

そんな時シロは1人で散歩に行くのです。

しかも、自分で首輪まで外して!

 

普通に見たら犬の脱走なのですが、シロの場合は思う存分散歩を楽しんだら、ちゃんと家に帰ってくるのです。

で、もう一度自分で首輪をする。

 

もう、中に人間が入っていると言われても驚かないレベルです…

 

さらに、たまにみさえがシロの餌をやり忘れてしまうときもあります。

そんな時もシロは1人で家の外へ出かけていきます。

 

何をしに行くのだろう・・・?

 

・・・シロは、商店街に行き、お得意の「わたあめ」や「逆立ち」などの芸を披露し、道行く人からご飯をもらっているのです。

頭が良すぎますよね。

 

他にも、

 

  • しんちゃんが散らかしたおもちゃをシロが片付ける
  • みさえが雨に気づいていなくて、洗濯物が干しっぱなしだったら中にいれてあげる
  • 野菜の水やり
  • 害虫駆除

 

まで、とにかく何でもできちゃう犬なのです。

アニメの世界でなくて、実際にこの世の中にいたら、飼いたくなっちゃいますよね。

 

本当に天才な犬なんだなということが分かりました。

確かに、これだけのことができると都市伝説レベルの芸と言ってもおかしくはありません。

 

 

・・・というかまあ、しんちゃんたちの言うことが全部理解できている時点で、都市伝説認定されてもおかしくないですね。

 

漫画だけのシロの悲しいストーリー

シロの悲しいストーリーというものがあります。

たまにクレヨンしんちゃんでは、シビアな話で終わることもあり、アニメよりも漫画の方がシビアな話で終わる傾向があるのですが・・・

 

そのシビアさがきつすぎて、漫画の単行本にも収録されなかったお話があるのです。

 

そのお話の題名は「シロとでかい野良猫」というものです。

あらすじをご紹介します。

 

毎日の日課でもあるお昼寝を、野原家の庭でしていたシロ。

すると、庭の物干しざおから「ガリガリ」と引っ掻くような音が聞こえたのです。

 

シロは

 

「なんだろう?」

 

と気になり、音のする方向を見ました。

すると、そこにはかなり大きな野良猫がいたのです。

 

その野良猫は、ミサエの洗濯物をボロボロにしていました。

シロは昔、みさえの洗濯物をかじって、ダメにしてしまった過去があります。

 

その記憶がすぐに蘇ったシロは、

 

「すぐさまみさえに知らせなくては!¥

 

と思い、吠えました。

ですが、ミサエが駆けつけた時には、時すでに遅し。

 

洗濯物をボロボロにした野良猫はいなくなっていました。

みさえは、前科があったシロがやったのだと思い込み・・・ヒロシの靴下でシロをお仕置きしました。

 

やっていないのにお仕置きをされ、シロは不機嫌になりながらもお昼ご飯を食べていたその時、ミサエの洗濯物をボロボロにした野良猫が再びやってきたのです。

 

野良猫はふてぶてしく、シロの食べている餌をよこせと言わんばかりの態度でした。

 

シロは、今度こそは負けるものか!と、必死に吠えるのですが・・・

野良猫が地面をドンっと踏みつけた時の地響きだけでシロは、倒されてしまうのです。

 

倒された挙句、餌まで取られてしまいました。

エサを食べ終わったあと、野良猫はまたどこかへ消えていきました。

 

またいつ来ても野良猫に勝てるようにと、シロは自分の犬小屋にバリケートを張りました。

その夜はすごい大雨だったのですが、またそこにも野良猫がやってきたのです。

 

寒さで震えた野良猫は、こう言いました。

 

「寒くて死にそうだから、小屋の中へ入れてくれ・・・」

 

今までのことがよぎったシロは一瞬止まるのですが…すぐにバリケードをどかし、自分の犬小屋に野良猫を入れてあげるのです。

 

添い寝して野良猫を温めてあげるシロ。

そんなシロの優しさに野良猫は涙を流していました。

 

朝を迎え、しんちゃんがシロの元へ走ってきました。

シロの横にいる野良猫を見たしんちゃんは、シロがいじめられていると勘違いをして、みさえを呼んだのです。

 

ミサエは、すぐさまほうきで野良猫を叩きながら追っ払ったのです。

野良猫はシロを睨みつけながらどこかへ去っていき、その姿を見ながら、シロは「誤解だよ」と言うようにクゥーンと泣いていました。

 

ここでお話が終わるのです。

良いお話なのに、単行本に収録されていないのは、本当の終わり方が別で存在するのだとか・・・・

 

コレでも十分に悲しいのですが、これ以上となると…

あるいはしんちゃんやシロが猫にいじめられるボロボロになる、なんて救いのないシーンで終わるのかもしれませんね。

 

シロの都市伝説まとめ

今回は、クレヨンしんちゃんの人気犬・シロに関する都市伝説を見ていきました。

 

とにかく何よりも、しんちゃんがシロを見つけ、拾ってくれてよかったです。

シロの本当の居場所は野原家だったからこそ、野原家の家族になる運命だったからこそ、捨てられてしまったのかもしれません。

 

裏設定である、シロがガンになってしまったから、捨てられてしまったということ。

実際に起こってしまったら、とにかく悲しいですが、見ていられないからと捨てた時、犬がどう思うかまで想像できなかったのでしょうか?

 

シロには、これからも野原家のペットとして幸せに暮らしてほしいですね。

これからもずっと、しんちゃんやひまわりの成長を、見守ってあげてほしいですね。