この音とまれ!のカップリング、探してみました。   琴の漫画という珍しくも面白いジャンルのこの作品。 ですが、琴だけではありません。   しっかり恋愛要素も持っています( ̄ー ̄) 今回は、この音とまれ […]

この音とまれ!のカップリング、探してみました。

 

琴の漫画という珍しくも面白いジャンルのこの作品。

ですが、琴だけではありません。

 

しっかり恋愛要素も持っています( ̄ー ̄)

今回は、この音とまれ!のくっつきそうなカップリングを紹介していきます!

 

記事は下に続きます。

この音とまれ!カップリングを紹介!

久遠とさとわ

久遠愛は中学の時はケンカに明け暮れる不良だった少年です。

中三の時、琴職人の祖父に預けられ、祖父との交流を経て徐々にケンカをしなくなっていきますが、それを面白く思わない不良たちによって祖父の家を襲撃されてしまいます。

 

しかも、その犯人の濡れ衣を着せられてしまうという過去を持っています。

 

そして鳳月さとわは鳳月会という琴の家元の一人娘で、琴奏者として類まれな才能を持っている少女です。

 

家元としての重責に段々と壊れ、笑顔を失っていく母に再び笑ってもらおうとしてコンクールで弾いた曲が、逆に母の逆鱗に触れてしまい、会からも破門され家も追い出されてしまったという状況です。

 

こんな傷を持った二人が、時瀬高校の筝曲部で出会い惹かれ合っていく訳なのですが……

喧嘩っ早い直情型の不良と世間から天才と評されているお嬢様。

 

これはもう、恋愛ものの定番中の定番ですね(笑)

なぜ定番なのかというと、このシチュエーションにドキドキする人がたくさんいるから故の定番で、この久遠とさとわも例外なく、読んでいる人をときめかせてくれます。

 

ずっとケンカに明け暮れていた為、恋愛に関しては疎い久遠は自分がさとわに惹かれている事に気づいていません。

大切な仲間であり目指すべき目標としか認識していない。

 

なのに、他の男がナンパしようとしていたら思い切りさとわの腕を掴み引き寄せたり、さとわのファンの男子生徒が近づくとやはり自分に引き寄せ抱き留めたり、つい頭をポンポンしちゃったり寝ぼけて起こしにきたさとわを抱きしめちゃったり、他色々……

 

反射的に無意識に、そんな事をしてしまうのです。

 

そして同じく恋愛に疎いながらも、なんとなく久遠は自分にとって特別な存在であるという自覚のあるさとわは、そんな久遠の一挙手一投足に振り回され、ドキドキしたり逃げだしたり、時には泣いてしまったり……

 

すると今度は久遠がそのさとわにどうしてなのか、どうしていいのかわからなくなってオロオロしてしまう。

そんな二人の姿に読んでいる方も振り回され、ドキドキしてしまうのです。

 

倉田と来栖

倉田武蔵は連載当初、たった一人で筝曲部を守っていたとても真面目で誠実な少年です。

卒業した先輩たちから託された筝曲部を立て直し、全国大会を目指せるようになりたいと思ってきました。

 

久遠たちが入ってからは部長として部員たちを引っ張りつつも、時に責任感に押しつぶされそうになったりします。

来栖妃呂は中学の頃、とある女子生徒に陥れられ、当時の彼氏と友人たちから軽蔑の対象とされ人間不信に陥っていた少女です。

 

そんな彼女はその出来事から人の絆を否定したい思いに駆られ、人の人間関係を壊すようになり、全校生徒の前で仲の良さを見せた筝曲部を中から壊す為に入部してきます。

けれど、部員たちの温かさと武蔵の誠実さに触れ改心し、今では副部長として部を支えています。

 

久遠とさとわより一学年上になるこの二人の見どころは、片思いのし合いっこ。

後輩たちとは違い、妃呂はかなり早い段階から、自分を救った武蔵の誠実さに惹かれ、自分は武蔵を好きなのだと自覚しています。

 

けれど過去の負い目や、真面目に全国を目指す他の部員たちの中で浮ついた心を持つ事に対する罪悪感から、自分の恋心を封印しようとしてしまいました。

しかし顧問の滝浪にその心をパワーに変えろと言われ、武蔵に悟られないように恋心を抱えたまま懸命に武蔵のサポートをするのです。

 

この健気さが堪らなく可愛い……

 

対する武蔵も、誰よりも部員たちの為に怒ったり泣いたりするようになり、自分が苦しかった時に支えてくれた妃呂を好きになっていきます。

けれどまさか妃呂が自分を好きだなんて思わない為に、その心を隠し普通に振る舞い続けます。

 

この互いに好きだって自覚し合っているのに、どちらも自分の片思いだと信じて疑わないところがどうしようもなくじれったい。

でも、好きになってもらおうと行動を起こしたりせず、部活・部員たちの事を第一に考え平常心で振る舞おうとする姿に、無性に応援したくなってしまう。

 

そんな先輩たちなのです。

 

滝浪と堂島

滝浪涼香は時瀬高校筝曲部の顧問です。

父は指揮者、母と姉はピアニストという家庭で常に音楽に触れて育った滝浪は、幼い頃から作曲家としての頭角を現します。

 

けれど一度音楽に絶望し音楽に携わる事を止め、やる気のない数学教師として過ごしていました。

そんな中、武蔵・久遠・さとわを中心に全国を目指し本気な筝曲部を見ているうちに、再び音楽に触れ、部員たちの為に作曲するようになりました。

 

堂島晶は時瀬高校筝曲部の外部指導者です。

さとわが行った行為により酷く傷つけられた彼女は、さとわを潰そうとする祖母の命令で筝曲部を潰す為にやって来ました。

 

けれど部員たちの懸命な姿と触れ合ううち、自分がしてきた努力は無駄ではなかったとわかり闇を抜け本来の自分を取り戻し、厳しくも優しい先生になります。

この二人は、残念ながら生徒たちと違ってまだ両想いの兆しがありません。

 

晶が滝浪に行為を寄せているのは確実なのですが、対する滝浪がまだなんとも……

 

晶にだけ弱音を吐いたり、バレンタインで晶のチョコだけを受け取った辺りから、満更でもないとは思うのですが、作品中に滝浪のモノローグがほとんどない為に、滝浪がどう思っているのかが……

 

やはり、高校生と違い、大人の意思表示は色々な重みがあるので、慎重にならざるを得ないという事なのでしょう。

特に教員と指導者という立場ですから、余計になのかもしれません。

 

けれど、だからこの二人がつまらない訳ではありません。

滝浪の言葉に惹かれたり、バレンタインで悩む晶の可愛さは、見ていてキュンとなったりほんわかしたりします。

 

ただ……この二人のそういう描写、コミックスのおまけマンガでしか出てこないのです。

やはり、大人の恋はひっそりと……という事なのかもしれません。

 

まとめ

この音とまれ!での気になる三組のカップリングを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

 

作者のアミュー先生は、元は少女漫画家であった為か恋愛の細かい心理描写がとても上手く、どのカップリングもそれぞれ違う魅力に満ちていて、読んでいてハラハラドキドキしたりじれったく思ったり……そしてどのカップリングも応援したくなってしまうものばかりです。

 

これから六人がどんな恋愛模様をみせてくれるのか?

とても楽しみですね。