都市伝説・ヤマノケについて語っていきます。 山という場所は、昔から霊気が溜まりやすく、心霊現象が多く怒る場所として有名です。 そのため、山に関する都市伝説は数多く存在しています。 今回紹介する […]
都市伝説・ヤマノケについて語っていきます。
山という場所は、昔から霊気が溜まりやすく、心霊現象が多く怒る場所として有名です。
そのため、山に関する都市伝説は数多く存在しています。
今回紹介するヤマノケは、その中でも最も恐ろしいとされているものの一つです。
都市伝説・ヤマノケ、そして謎の言葉【テンソウメツ】について、詳しく見ていきます。
都市伝説・ヤマノケを解説!
娘さんを連れて山にドライブに行ったという男性の体験談です。
男性は、娘を驚かせるために、ドライブ中舗装されていない山道に車を走らせました。
怖がって止めようとする娘が可愛くどんどん進んでいくと、なんと最悪なことに車のエンジンが故障して止まってしまいます。
車を動かそうにも一向にかからないエンジンに、山奥でつながらない携帯電話。
だんだんと暗くなる空を見上げて男性は
「今夜は一晩ここで過ごそう」
と決心します。
夜遅くなり、助手席で眠ってしまった娘に申し訳なさを感じながら、自分も寝ようと目を閉じたその時、男性の耳に不気味な声が聞こえてきました。
「テン…ソウ…メツ…」
最初は聞き間違いかと思い気にしていなかった男性も、だんだんと近づいてくるその声についに目を開けて辺りを確認してみることに。
目を開けて声のする方に目をやる男性。
車の外に何かいる。
そいつは、白く一本足ののっぺりとした物体で、体をぶんぶんと大きく左右に振りながら近づいてきます。
声の発生元はどうやらそいつで、
「テン…ソウ…メツ…」
とつぶやきながら、車の横を通り過ぎようとしています。
恐怖のあまり声を上げそうになった男性は娘を起こさないよう必死でやり過ごそうと身を潜めて耐えていました。
「…頼む。早く行ってくれ…!」
しばらく息をひそめていると、声がしなくなっていることに気が付きました。
車の後ろを振り返って、そいつがいなくなったことを確認。
男性はようやく安心して、娘の方を見ます。
すると、、、
助手席の窓にそいつがべったりと張り付いていたのです!
白くのっぺりしたそいつは、思い出したくもないほどの恐ろしい顔でニタニタと窓の外から娘を眺めています。
その時、恐怖や不安よりも、まず最初に娘に近づかれたという怒りで
「この野郎!!」
と叫んでしまった男性。
その声に驚いて娘が飛び起きると同時に、外にいたそいつもいつの間にか消えていました。
驚いて飛び起きた娘に謝ろうとする男性。
しかい、娘の口から出てきた言葉は
「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」
でした…
明らかに普段の娘とは違う声と様子に焦る男性。
これはやばいと思い、急いでエンジンをかけて車を発進します。
いつの間にか車は直っていました。
とにかく人がいるところに行きたくて車を走らせる男性の横で、娘はいつの間にか
「はいれたはいれたはいれた」
という言葉から
「テン…ソウ…メツ…」
という言葉をつぶやいています。
先程の化物が口にしていたのと、同じ言葉です。
こんな状態で家に連れ帰るわけにもいかず、偶然目についたお寺に娘を引きずっていく男性。
夜中にもかかわらず、住職が出てきてくれました。
優しそうな住職でしたが、娘を見るなり
「何をやった!!」
と、表情を一変させ男性に勢いよく怒鳴ります。
山で起きた一部始終を住職に話し終えると、娘の肩と背中をポンポンとたたきながらお経を唱えてくれました。
お経を唱えながらも住職は、
「気休めにしかならないだろうが・・・」
と残念そうな顔をしていたのが印象的でした。
その日はご厚意に甘えて寺に泊めてもらうことになった男性は、住職から恐ろしい話を聞くことになります。
どうやら娘は「ヤマノケ」というものに憑かれてしまったらしく、49日を過ぎてもこの状態が続くようであれば、一生元に戻ることはないと。
そして「ヤマノケ」は女性だけに憑くもので、娘から完全にヤマノケを抜ききるまでは女性の妻にも会わせてはいけないのだと言われてしまいます。
それから数日たった後も、男性の娘は住職の元で過ごしているのだと言います。
男性が会いに行っても、娘はただニタニタとした言葉に出来ない不気味な表情を浮かべて、こちらを見てくるだけです。
娘が早く元に戻る日を願いつつ、男性は
「遊び半分で山へは行くな」
と警告を残すのでした。
テンソウメツってどういう意味?
山には得体のしれないものが潜むと言われていますが「ヤマノケ」もその一つです。
住職の話によると、「ヤマノケ」は女性にしか憑かないという事でしたが、それでは「テン…ソウ…メツ…」という言葉には一体どのような意味があるのでしょうか。
「テン…ソウ…メツ…」という謎の呪文に漢字を当てはめてみると、次の漢字が有力です。
【転、操、滅】
- 転・・・転換、乗り移る
- 操・・・操る
- 滅・・・滅ぼす
住職の話では、「ヤマノケ」に取りつかれた娘が、奥さん=他の女性と会うだけで、奥さんも「ヤマノケ」に憑かれてしまうという事でした。
この特性と、テンソウメツの言葉を考えると、「ヤマノケ」は
憑いた女性を操り、一家(女性)を転々とし滅ぼすことが目的
なのではないでしょうか。
例えば昔、ひどい目にあわされて殺害された何者かの霊が「山の化(ヤマノケ)」となってさまよいながら、恨みを募らせていく。
そうして恨みながら
「一家を絶滅させてやる!」
という念が、「テン…ソウ…メツ…」という呪文を生み出してしまったのかもしれません。
あくまで考察ですが、そうやって考えてみると「テン…ソウ…メツ…」というあの不気味な言葉にも意味があるような気がしますね。
対処・撃退方法を解説
それでは、そんな恐ろしい「ヤマノケ」の対処法や撃退方法を解説します。
1番の対処方法は
山へ行かない!!
という事なのですが・・・遊び半分ならまだしも、仕事や用事で行かなくてはならないこともありますよね。
もしも、山へ行くことになった場合も、舗装されていない山道に入るのはやめておいた方がよさそうです。
特に女性がいる場合は、遊び半分や近道のためのショートカットでも絶対に道から逸れないよう注意してください。
ヤマノケは、人気が無い場所で、常に女性を狙っているのかもしれませんから…
そしてもしも、「ヤマノケ」に遭遇してしまった場合、男性の取った行動と同じように、家には連れて帰らずに近くのお寺に直行した方がよさそうです。
もしも家に連れて帰って、他の家族に移ってしまっても最悪ですし、コンビニや街についても周りにたくさん女性はいますからね。
何より、早い段階で男性は娘をお寺に連れていけましたが、時間が経つほどにこの手の怪異は取り憑く深度を深め、宿主とのつながりをより強固なものにしてしまいます。
「ヤマノケ」に憑かれてしまった女性は、できるだけ迅速にお寺へ連れていき、保護・お供養をしてもらってください。
まとめ
さて、今回の【都市伝説・ヤマノケ】はいかがでしたか?
ちなみに、この話に出てくる
「舗装されていない山道」
「ドライブイン」
「お寺」
から、「ヤマノケ」に遭遇した山が宮城県の田代峠ではないかと特定されています。
まぁ場所が特定されたからと言っても、「ヤマノケ」が宮城県の田代峠だけにいる霊かはわかりませんが(ーー;)
日本には本当にたくさんの山が存在し、どの山にも何かしらの曰くや言い伝えが存在しています。
山という場所は、それだけ多くの霊的存在が現れる場所と言えるのですから。
あるいは、アナタの家の近くの山にも「ヤマノケ」は存在しているかもしれません。
まずは、遊び半分では山へ近づかないこと。
どうしても山へ行かなくてはいけない場合には、女性の同乗は控えてもらった方がよさそうです。
それでも山道へのドライブに行くという方、「ヤマノケ」との遭遇にはくれぐれもお気を付けを…