サイコパス2は、シビュラシステムの真価を問われる話でした。 新たな黒幕のカムイも格好良くて、好きになった人が多いでしょう。   しかし、カムイの目的は何だったのでしょうか?   ラストシーンはとても面白かったですが、訳も […]

サイコパス2は、シビュラシステムの真価を問われる話でした。

新たな黒幕のカムイも格好良くて、好きになった人が多いでしょう。

 

しかし、カムイの目的は何だったのでしょうか?

 

ラストシーンはとても面白かったですが、訳も分からず終わってしまって、結局どういう話だったのか戸惑った人もいるでしょう。

 

カムイは生きているという話も出ており、真相はいかに・・・。

 

今回は、サイコパス2のラストシーンについて考察していきます。

記事は下に続きます。

サイコパス2のラストをネタバレ考察!

ラストでは、シビュラがこれまで拒否してきた集団的サイコパスを認めさせたカムイ。

それによって、自分をシステムに認識させることに成功させ、シビュラ自身も審議される側に連れ込むことができるようになりました。

 

最後は、母の死体を見て発狂した東金朔夜に撃たれてしまいます。

 

 

アニメ全体を通して見てみると、カムイの目的がシビュラを裁くことというのは分かるでしょう。

 

では、なぜ集団的サイコパスを認識させることが、裁くことに繋がるのでしょうか?

 

大まかなあらすじは読めても、話が複雑で根本的なことがよく分からなかったという人もいるでしょう。

 

 

そこで、サイコパス2のラストシーンについての

 

  • 疑問点
  • 本当にカムイは死んだのか?
  • サイコパス3への伏線は?

 

について見ていきましょう。

ラストシーンの疑問点について

そもそも集団的サイコパスとは何なのでしょうか?

カムイはそれを認めさせることで何をしたかったのでしょう。

 

彼は、15年前に起きた行機事故で184人の死体を使った多体移植、生体移植を受けました。

 

手術は無事成功し彼は回復、特に後遺症もなく通常の生活に戻ります。

しかし、時間が経つにつれカムイという存在が、システムに認識されなくなっていきました。

 

 

シビュラがすべてを回しているような社会です。

きっと、一人取り残されたような心地だったでしょう。

 

シビュラは集団ではなく一個人の犯罪係数を測定します。

 

そのため、多くの人間の体の一部を移植されたカムイの体は、複数の人間の生体反応があるために個として認識されなくなりました。

 

臓器移植した人は、彼のようにほとんどの体を移植されたわけでは無いので、認識されます。

そこからどうしてシビュラを裁くことに決めたのかは定かではありませんが、彼という存在がシステムの弱点になったのです。

 

 

カムイを認識させるには、集団的サイコパスを認知させるしかありません。 

つまり、たとえ個の色相はクリアでも、ある集団で一部の犯罪係数が濁れば全員が連体責任として罰せられます。

 

これを認めれば魔女狩りのような、たとえ色相が濁っていなくても「悪しきものは罰する」というように、多くの人が裁きに掛けられるようになるかもしれません。

 

シビュラは数多の免罪体質者の脳で機能しています。

カムイのようにいくつもの人間の脳で構成されているので、個として認識されませんでした。

 

しかし集団的サイコパスを認めるということは、シビュラの色相も読み取れるようになるのです。

 

 

これは、とても重要なことです。

朱たちが使っているドミネーターは、シビュラが対象の犯罪係数を判定しています。

 

つまり、システムそのものにドミネーターを構えたとき、持つ人によってはシビュラがシビュラを悪と定めるかもしれません。

 

カムイの目的はまさしくそれです。

 

 

システムは無理矢理にでも壊すことはできます。

 爆弾でもなんでもぶつけてしまえば良いのです。

 

しかし、彼はそうではなく公正に、平等に裁く。 

それを目的に今回の一連の事件を起こしました。

 

もしかしたら彼は、自分も裁いて欲しかったのかもしれませんね。

カムイは生きている?

カムイの生存はありえません。

彼は朱に連れられ、シビュラの中枢に案内されました。

 

その途中、公安局局長・禾生壌宗の義体に入っていたシステムの一部である東金美紗子に遭遇。

 

免罪体質であった彼女は、シビュラが集合的サイコパスを認めたことで犯罪係数が上昇し、ドミネーターで撃たれて死んでしまいます。

 

これは、カムイの目的が果たされた瞬間でもありました。

 

朱に手錠で拘束された息子の東金朔夜は、抜け出した先で死体となった母の姿に発狂。

母を殺した者たちに報復することを決意します。

 

そして、朱に彼女の祖母を自分の手でどのように苦しみ死んだのか語り煽ることで、色相を濁らせようとします。

しかし、それはカムイが彼女を諭したことで失敗。

 

 

彼は自分を守るために立っていた朱をどかし、東金にドミネーターを打ちます。

両者とも相手に命中し、彼は朱の顔を見ながら死にました。

 

死に恐怖する顔でなかったことから、彼はその瞬間を望んでいたのかもしれませんね。

裁かれるということは、社会に認知されたということになります。

 

システムの実態がどうあれ、彼にとっては嬉しかったことでしょう。

 

このとき彼は、上半身が爆発したので、生存はありえません。

もし生きているのなら、それはシビュラが作った義体の可能性が高いでしょう。

 

カムイはサイコパス2で亡くなっているので、今後出ることはありません。

サイコパス3への伏線はあった?

伏線は出ていません。

サイコパス2の後、劇場版が上映されたのでサイコパス3の伏線まで出さないでしょう。

 

サイコパス3への伏線は、劇場版サイコパスSS『case.3恩讐の彼方に__』の方に出ています。

 

 

サイコパス2は、アニメ放送後に上演された映画第1作目『劇場版 PSYCHOPASS サイコパス』の方が、関わりが深いです。 

アニメの後の話になっているので、新体制となった1係の姿が見られます。

 

とはいえ、サイコパス2は特に次回作への伏線は含まれていません。

2の中ですべて完結しています。

 

201910月から放送されるサイコパス3は、新キャラクターによって構成された新1係がメインです。

 

時系列としては繋がっていますが、別物として見た方が良いでしょう。

まとめ

今回の考察をまとめると、

 

  • カムイはシビュラも執行対象に入れたかった
  • 執行対象に入れることによって、誰かがシビュラを裁くようにしたかった
  • 集団的サイコパスは、複数の人間を一気に執行対象にする
  • カムイは死んでいる
  • サイコパス3への伏線はない

 

です。

 

サイコパスの世界観は魅力的ですが、設定が難しくて1回見ただけでは理解しにくいですよね。

人によって様々な解釈があるので、何度も見て自分で意味を理解すると、より作品に深みが増すでしょう。

 

新たに進化したシビュラシステムが、サイコパス3でどのような影響を及ぼすのか。

アニメが楽しみですね!