クレヨンしんちゃんの感動する都市伝説を紹介します。 数多くの都市伝説が存在するクレヨンしんちゃん。 今回はその中でも、最も泣けるとして有名なみさえの病気の話について見ていきます。   涙が止まらなくなる都市伝説 […]

クレヨンしんちゃんの感動する都市伝説を紹介します。

数多くの都市伝説が存在するクレヨンしんちゃん。

今回はその中でも、最も泣けるとして有名なみさえの病気の話について見ていきます。

 

涙が止まらなくなる都市伝説ストーリー、御覧ください。

 

記事は下に続きます。

クレヨンしんちゃんの感動の都市伝説!

いつものように、幼稚園から帰ったしんちゃん。

 

「ただいマンゴーは南国のフルーツ~」

「ただいまでしょ~」

 

いつもと変わらないみさえとのやり取り。

 

その後は、ひまわりと一緒におやつの取り合い、二人でアクション仮面ごっこ。

それを笑顔で見守るみさえ。

 

いつもの野原一家の日常です。

そして夜、ひろしが帰宅しました。

 

「先に子どもたちとお風呂入っちゃって~!」

 

ひろしは、みさえに言われ、しんちゃんとひまわりを連れてお風呂へ。

その間に夕食の準備をするみさえ、いつも通りです・・・ここまでは。

 

お風呂を上がると、いつも用意されているはずのバスタオルや着替えがありません。

ひろしがみさえを呼ぶのですが、何故か返事がない・・・

 

みさえは、台所で倒れていたのです。

ひろしは急いで救急車を呼び、みさえを病院に連れていきます。

 

みさえの病気に涙する野原一家

すぐに緊急手術が開始。

何時間経ったか、ようやく手術中のランプが消えました。

 

そして、医者からひろしに告げられたのは

 

「胃がんです」

 

残酷な宣告でした。

状況が理解できず取り乱すひろしは、医者に怒鳴り散らし…ショックのあまりその場に崩れ落ちてしまいます。

 

医者は、

 

「お子さんたちはまだ小さい、言わないほうが良い」

 

と勧めます。

しかし、ひろしは、

 

「子供には・・・しんのすけには、ありのままを伝えたいんです」

 

と決意します。

そして、みさえの病気を、しんちゃんにも分かるように説明しました。

 

普段は図太いしんちゃんも、その事実と向き合うにはあまりに純粋で、幼すぎました…

 

「嘘だっ!!」

 

ひろしの静止を振り切り、みさえがいる手術室へ駆け寄ります。

 

その時、手術を終え眠っているみさえが部屋から運び出されました。

普段とはかけ離れた弱々しいみさえの姿を見て、しんちゃんは心に決めます。

 

「オラがかあちゃんとひまをお守りするぞ!!」

 

お兄ちゃんとして、一人の人間として成長したしんちゃんを、息子をそっと抱きしめるひろし。

しんちゃんは堪えることができなくなり、大粒の涙をながすのでした・・・

 

次の日、みさえが目を覚ましました。

 

「かあちゃ~ん!!」

 

大喜びで駆け寄り抱きつくしんちゃんとひまわり。

それを、力の入らない体で必至に受け止めるみさえ。

 

野原一家みんなでみさえの回復を喜び、「愛してる」「ありがとう」と言い合います。

 

その後ひろしは、みさえに病気が胃がんであったことを伝えます。

辛い入院生活が待っていることも・・・

 

ハッキリと、自分の口からみさえに伝えたい。

それが、父親であり、みさえの夫であるひろしの思いだったのです。

 

それでも、みさえは笑顔を見せます。

子どもたち二人のためにも、病気と戦い、最後まで夫婦で子育てをやりきりたいと誓うのでした。

 

あまりにも悲しい野原一家を襲う現実

入院から一ヶ月。

 

みさえを最初に襲ったのは、頭の毛が抜け落ちることです。

抗がん剤の副作用により、髪の毛が抜けていきます。

 

病期の進行、薬の副作用により、徐々に体も辛く、苦しくなっていくみさえ。

しかし、そんなみさえを支えるべく、野原一家は献身的に看病を行います。

 

幼稚園の帰りや会社に行く前、毎日病院に通い、笑顔を見せます。

シロも許可をもらい、面会を行いました。

 

その状況は、幼稚園でも話題になります。

いじめっ子たちは、みさえの髪の毛が抜けた姿を

 

「お前のかあちゃん、落ち武者かよ!」

 

とバカにします。

それに怒ったのは、しんちゃん・・・ではなく、かすかべ防衛隊の仲間たちでした。

 

風間くんが、ネネちゃんが、ボーちゃんが・・・

そして、あの臆病で泣き虫なマサオくんまで、しんちゃんのために本気で怒ってくれたのです。

 

いじめは、すぐに無くなりました。

 

入院中のみさえは気丈に振る舞い、子どもたちに不安を与えないように接しました。

しかし、病気は着々と進行していきます。

 

頬は痩せこけ、腕は細くなり、しんちゃんが大根足と呼んでいた足も、見る影もなくやせ細ってしまいました。

そして遂に、その日がやってきたのです。

 

いつものように、みさえの病室に行き話をしていたしんちゃんとひまわり。

突然、みさえがしんちゃん達の前で血を吐き出し、うずくまり苦しみます。

 

「かあちゃん、かあちゃん!!」

 

しんちゃんがいくら呼んでも、返事は返ってきません。

みさえは、集中治療室に運ばれていきました。

 

会社からすぐに駆けつけたひろしに、医者は告げました。

 

「奥さんは、大変衰弱しています。今は、点滴と機械で延命処置をしているに過ぎません。」

「次いつ目を覚ますか・・・ハッキリ言って、もう、意識は戻らないかもしれません・・・」

 

ひろしは、その場で一人、涙を流します。

 

野原一家の決断

それから2ヶ月が過ぎました。

みさえはいまだ、眠ったままです。

 

「かあちゃん、今日幼稚園で風間くんがさ~」

「もう、やんなっちゃうよね~」

 

集中治療室のガラス越しに、楽しそうに幼稚園であった今日の出来事を話しかけるしんちゃん。

その姿は、まるで現実を認めたくないようにも見えました。

 

もう2ヶ月、これを毎日続けているのです。

でも、当然みさえからの返事はありません。

 

そこに、ひろしが悲しさをにじませつつ、やってきます。

 

「しんのすけ、ちょっと良いか?」

 

「なあ、しんのすけ・・・もう、かあちゃんをやすませてやらないか?」

 

「かあちゃんは、十分頑張った!おまえも、見てただろ?」

 

「なあ、しんのすけ、分かるよな?」

 

 

 

「わからないぞ!オラ、まだ子供だもん!わからないぞ!!」

 

 

 

ひろしを振り切り、再び集中治療室のガラス越しへ。

みさえに再び話しかけますが、返事は返ってきません。

 

  • グリグリしてきたかあちゃん
  • いつも怒ってばかりだったかあちゃん
  • いっしょに遊んでくれた
  • 大好きだったかあちゃん

 

思い出が溢れてきて、涙が溢れ出そうになるしんちゃん。

それでも、話しかけ続けます。

 

ひろしは、そんな息子をもう見ていることが出来ず、抱きしめるのです

 

「いいんだ、しんのすけ!」

「沢山、泣いて良いんだ!」

 

しんちゃんは信じていました。

 

「絶対に、かあちゃんは良くなる」

 

と。

 

ひろしの言葉に、耐えきれなくなったしんちゃんは、ついに涙を流します。

大声で叫び、泣き崩れます。

 

鳴き声は、みさえに届いたのでしょうか?

 

「かあちゃん、があぢゃ~ん!!」

 

みさえが、しんちゃんの声に反応しているのです。

二人がみさえに目をやると、力なく、それでも目を開けて、みさえは二人を見ていたのです。

 

「先生!みさえは・・・妻は治ったんですか!?もう、大丈夫なんですよね!?」

 

博士会社に駆け寄り、大声で尋ねます。

奇跡を信じていたのは、博士も一緒なのです。

 

しかし・・・医師の返事は

 

「患者さんには、よくあることなんです。お別れの前に、最後の力で目を覚ますことが」

「奥さんは、自分自身の声で、みなさんにお別れが言いたかったのだと思います」

 

本当に回復したわけではないと知ったひろし。

 

「もう、みさえには残された時間がない」

 

最後に、みさえを退院させてほしい、そして自宅で、家族みんな揃っての思い出を作りたい。

子どもたちのためにも、何よりみさえのために・・・

 

医師に一時帰宅の希望を伝えます。

そして、みさえは、野原一家は、全員揃ってついに自宅に帰ることになったのです。

 

野原一家の記念写真

みさえが戻り、久しぶりに野原一家は勢揃いです。

家には、4人と1匹の明るい笑い声が響きます。

 

そして、最後の思い出づくりに、家族みんなでドライブへ行くことになりました。

もちろん、シロも一緒に連れていきます。

 

懐かしい場所を巡るドライブは本当に楽しくて、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

そして、その帰り道・・・

 

「ねぇあなた、私、寄りたいところがあるの・・・」

 

そこは、みさえがひろしにプロポーズを受けた場所・北千住駅でした。

つまりこの場所は、ひろしとみさえ、いえ、野原一家の始まりの場所だったのです。

 

みんなで北千住駅で記念撮影を取ることになりました。

家族揃っての最後の写真となることを分かりつつ・・・

 

みさえとひろしは、しんちゃんとひまわりに言いました。

 

「俺たちの、私達のもとに生まれてきてくれて、ありがとう」

 

心からの感謝の言葉でした。

それを聞き、しんちゃんも、ひまわりも涙が止まりません。

 

そして、しんちゃんもこう返したのです。

 

「かあちゃん、とうちゃん!オラを、オラ達を二人の子供にしてくれてありがとう!」

 

ひろしも、みさえも、涙を堪えることが出来ませんでした。

 

そして、撮り終えた家族写真。

そこにはいつもと変わらない、笑顔はじける野原一家の姿が映っていました。

 

そして1年後・・・

北千住駅で写真を撮ってから1年が過ぎました。

みさえがいた病室には、今はもう、誰もいません。

 

病院の前で、ひろしは、何度も何度も先生に頭を下げます。

そんなひろしをせかし、しんちゃん達は車に向かってあるき出します。

 

ドアを乱暴に開けるしんちゃん。

それを見て、叱る声が飛びました。

 

「コラッ!ドアは静かに開けなさい!」

「やれやれ・・・妖怪ケツデカおばばは相変わらずですな~」

「なんですって~!!」

 

グリグリを炸裂させ、しんちゃんを叱っていたのは、みさえでした!

駅での記念写真後、驚異的な・・・いえ、奇跡としか言いようがないほどの回復を見せたみさえは、その後再入院。

 

がん切除手術にも見事成功し、今日、遂に退院の日を向かえることになったのです!

病院からの帰り道、みさえはしんちゃんに話しかけます。

 

「しんちゃん、ひまを、今まで見てくれて、ありがとね」

「私やひまを、守ってくれて、ありがとう」

 

そして、しんちゃんがそれに答えます。

 

「これからも、オラがかあちゃんもひまもお守りするぞ!」

 

車の中からは、一年を経て、より絆が深まった野原一家の会話が聞こえてきます。

 

こらえきれず涙を流すひろし、みさえ。

少しだけおとなになったしんちゃんと、ひまわり。

 

車が向かった先は、かすかべ小学校。

今日は、小学生になったしんちゃんの入学式の日です!

 

「よ~し!写真撮ろう!」

 

校門の前に並ぶ野原一家。

そこに映ったのは、一年前の北千住駅と同じ・・・いえ、それ以上の笑顔あふれる野原一家の姿でした。

 

結末が泣けると話題に

クレヨンしんちゃんの感動の都市伝説、いかがでしたか?

私はこの話を知った時、野原一家の絆に、涙が止まりませんでした。

 

どうか、最後の記念写真で見せたような、優しい笑顔を、ずっと見せてくれればなと思います。

クレヨンしんちゃんが、野原一家が、これからもずっと人々を笑顔にしてくれることを願って…