現代の欠かすことの出来ない娯楽、ゲーム。 最も身近にあるご楽とも言えるこのゲームのせいで、世にも恐ろしい体験をしてしまった方のお話をご覧ください。 記事は下に続きます。 Contents1 オ […]
現代の欠かすことの出来ない娯楽、ゲーム。
最も身近にあるご楽とも言えるこのゲームのせいで、世にも恐ろしい体験をしてしまった方のお話をご覧ください。
オンラインゲームで体験した怖い話
当時、私はとあるオンラインRPGにハマっていました。
チャットをして、コミュニケーションを取るゲームというのは非常に斬新で目新しく、本当に寝ても覚めてもプレイしていた、今でも思い出の一本です。
タイトルを出すのは少しばかり憚られるので割愛しますが、話の中の名前として『夢型』の『空想の星』としておきます。
さて、その日も私は学校から帰宅後、夢型のスイッチを入れ、ゲームを起動しました。
この『空想の星』というソフトは、オンラインゲームでありながら、オフラインモードを搭載しており、アイテムのデータなどは共有でした。
その日はオンラインには繋がずに、オフラインでプレイを開始しました。
ここから先の話の為に、少し『空想の星』のゲームの説明をします。
ゲーム内では四つのステージがあり、それぞれの最奥にボスが存在します。
私はこのゲーム内で三つのステージ内にある封印を解くと侵入できる最終ステージである『遺跡エリア』を探索していました。
遺跡エリアのとある敵が落とすレアアイテムを狙っていたのが理由です。
その遺跡エリアは、ゲーム内では『封印されていた邪神が星の住民の命を吸い、復活しようとしている』という設定があります。
ですので、そのエリアは全体的に暗く、また深部に行くにつれて人工物から何かの体内の様な景観に変化していくのです。
ゲームの設定を詳しく知る為の『クエスト』というものがあるのですが、全体的にこのエリアが絡むイベントは人死にや、救いの無いイベントが多く、また吸収された人間の残留思念が現れては消えるという内容のものまでありました。
最初は気味悪く感じては居ましたが、周回を続けると慣れるもので、その頃には別段何か恐ろしいものを感じることはありませんでした。
入室してきたのは・・・
さて、前置きが長くなりましたが、それは遺跡エリア最深部近くの、非常に長い通路に到着した時です。
突然、ゲームの画面が止まり、画面の右下にウインドウが出てきました。
『〇〇さんが入室しています、しばらくお待ちください』
このウインドウ自体は別段おかしいものではありません。
オンラインモードで遊ぶ際は、30人程が入れるロビーから、4人一組のパーティーを組んで冒険に出発します。
その際に4人まで入れる『部屋』というものを作るのですが、一人で部屋を作って誰かが部屋に『乱入』してくるのを待つことが出来ます。
例えば1人で攻略が難しいエリアなどは、その旨を部屋のコメント欄に書いておけば、誰かが手伝ってくれるという訳です。
(あれ、間違えてオンラインでプレイしてたかな?)
と、頭を捻りながらもしばらく待っていたのですが、その表記が消えた瞬間です。
突然、文字化けした名前の真っ黒なキャラクターが、長い通路で立っている自分の後ろに現れ、そのままスーッと自分の横を進んでいったのです。
そうして長い通路の先へとあっという間に消えていきました。
…これはゲームシステム上、有り得ない現象なのです。
自分が今居る場所は、遺跡エリアの最深部近くです。
ここまで他のプレイヤーが来るには、自分が転送魔法を使って相手を呼ぶか、それに準ずるアイテムを使うしかありません。
それを使わなかった場合、他のプレイヤーは入り口地点からの開始となるのです。
入り口から此処まで、一直線に歩いたとしても3,4分以上は掛かります。
ですので、私がそれを使わない限りは、突然、自分の後ろにキャラクターが現れるなんて有り得ないのです。
そのことに気付いた時には、既にそのキャラクターが居た形跡は何処にもありませんでした。
確かに先程まであった、他のプレイヤーが居ることを示す右上のアイコンは消えていて、キャラクターが居た形跡はありませんでした。
…後に確認しましたが、電話線は抜いていましたので、オンラインには物理的にも接続できない状態でした。
もしかしたら、制作者がプレイヤーを驚かすために作ったギミックなのかも知れません。
しかし、それから20年近く経ちますが、未だにインターネットの海を漁っても、似た現象の情報はありませんでした。
一体、私は何処に接続して、誰を見たのでしょうか…?
これが、私が『とあるオンラインゲーム』で体験したことの顛末になります。
真っ赤に染まる部屋
…ここから先は『とあるオンラインゲームで体験したことの後日談』になります。
後日談とはいっても、それからほんの数分後の話です。
当時、二階が自分の部屋だったので、電話線を確認しに一回に降りました。
そして抜けているのを確認した後、二階の自分の部屋に戻って、
「幻覚でも見たのだろう…」
と座って再びコントローラーを手に持ちました。
「さてボスだ!」
と気合を入れて瞬きで目を閉じ、開いた瞬間。
先程まで、蛍光灯の光で照らされていたハズの部屋が、真っ赤に染まっていたのです。
何事か、と窓の方を見やると、曇りガラスの向こうに真っ赤な夕日が見えました。
目でもおかしくなったかと、目を思い切り閉じて、疲れを取るようにしてもう一度開きました。
すると今度は、真っ赤になった部屋の至る所に『黒い線』が走っていたのです。
壁は勿論、空間にも無数に大小の線が走っていました。
「いよいよこれはヤバい・・・!」
と、思ったその瞬間…
一斉にその線が開いて、全てが私を『見た』のです。
充血で血走った『目』が。
無数の線が全て開き、限界まで開いたような『目』が。
私の『目』をじっと見ていたのです。
『ヒッ』
と私は思わず息を飲み、瞬きをした瞬間に、部屋はいつもの白い光に照らされた、自分の部屋に戻っていました。
…一体私は『何処』に『接続』して『何』を『見た』のでしょうか?
いえ、もしかしたら私は『見た』のではなく『見られていた』のかもしれません。
これが、私が『とあるオンラインゲーム』で体験したことの顛末の後日談になります。
そして一番怖いのは・・・
…そして此処から先が、私が一番恐怖した『後日談の後日談』になります。
これは本当に、本当に恐ろしい出来事でした。
『その月の電話代が10万を超え、親に刺されそうになりました』
いや、本当に刺されるかと思いました…
包丁持って起こっているんですから(汗)
やっぱり幽霊よりも親が一番怖いですね。