ドラえもんの単行本にならない話と言われている2つの都市伝説を紹介します。 大人気アニメドラえもん。 実は漫画に原作があるのですが、実はこの中に単行本にならなかった話があるんです。 ・・・いえ、 […]
ドラえもんの単行本にならない話と言われている2つの都市伝説を紹介します。
大人気アニメドラえもん。
実は漫画に原作があるのですが、実はこの中に単行本にならなかった話があるんです。
・・・いえ、なれなかった話ですかね。
一体どんな話なのか、詳しく見ていきます。
独裁スイッチは単行本に載った?
独裁スイッチのストーリーをご紹介します。
ドラえもんのアニメで毎回恒例でもある、のび太がジャイアンに泣かされてしまうというお話から始まります。
自分ではどうすることもできないが、どうにかして復讐したいのび太・・・
ドラえもんに助けを求め、優しいドラえもんは彼を助けるために、復讐できる道具を出すと言う展開。
独裁スイッチのお話でも、お決まりのこの展開になり、ドラえもんは
「仕方ないなぁ」
と言いながらも、のび太のために、四次元ポケットから1つの道具を出しました。
それが、「独裁スイッチ」だったのです。
「独裁スイッチ」という道具は、気に入らない人間を一瞬で消すことができるという、とても恐ろしい道具でした。
もちろんドラえもんは、この道具を出すのを躊躇しました。
それはなぜか・・・
何か恐ろしいことが起こる予感がしていたからです。
ドラえもんは何度ものび太にこう言いました。
「慎重に使ってよ!」
もちろんのび太はいつも通り、聞く耳を持ちません。
そんなのび太はさっそく「独裁スイッチ」に、ジャイアンを消したいと願いスイッチを押しました。
すると本当に、ジャイアンが消えてしまったのです。
「やったやった!」
と喜んでいたのび太。
なんと恐ろしいことに、ジャイアンはこの世から消えただけでなく、人の記憶の中からも消えてしまったのです。
もちろん、いつも一緒に遊んでいたスネ夫の記憶からも、ジャイアンのお母さんの記憶からも・・・
それに驚いたのび太は、自分が独裁者になった気分になります。
独裁者になった気分がとにかく心地よかったのでしょう。
のび太の心の奥底に眠る、悪魔を目覚めさせてしまったのです。
それからというもの、のび太は告白して振られたしずかちゃんに腹が立ち、しずかちゃんも消してしまったり、今までジャイアント共にのび太をいじめてきたスネ夫も消してしまったり。
しまいには、出木杉君、学校の先生、のび太のまま・ぱぱ、と周りの人間をみんな消してしまったのです。
気づけば、一人ぼっち。
自分一人しかいない・・・あまりに悲しい現実によやく気づいて、のび太は寂しくなり泣いてしまったのです。
するとそこへドラえもんがやってきてこう言いました。
「独裁者は寂しいものだろう?」
ここでお話は終わりです。
この後どうなったのかなどは分からないままです。
「独裁スイッチ」のお話は、都市伝説のため、本当にこの話があるのかどうかは分からないようです。
ただ、このお話・・・オチがないのが最も怖いですよね。
ギャグでは終わらない、なんとも言えない後味の悪さのみを残しての終了となっています。
そして何より恐ろしいのは…のび太にこの道具を出したドラえもん、なのかもしれません。
彼は本当に、のび太を更生させる気があるのか、あるいは彼を操り人類を滅ぼしに来た未来からの悪魔・・・なんて、考えすぎですかね?
バラバラボタンは単行本にのらなかった…
「バラバラボタン」のお話をご紹介します。
このお話も「独裁スイッチ」と同じく、のび太はジャイアンにいじめられ、いつものようにドラえもんに助けを求めました。
そして、ドラえもんは四次元ポケットから「バラバラボタン」を出したのです。
この道具、これは自分の好きな部位と相手の部位を入れ替えることのできる道具なのです。
「これがあればケンカに負けることはない!」
と、のび太はジャイアンに殴られそうになった時に、自分の手とジャイアンの手を入れ替えたのです。
当然腕の力は強くなりました。
そのため、のび太はジャイアンに勝つことができたのです。
ジャイアンに勝つことができたのび太。
調子に乗り始めたのです。
ラジコンが欲しい時には、スネ夫の指と自分の指を入れ替え、テストでは良い点数を取るために出木杉と自分の脳を入れ替えて・・・
挙句の果てに、かけっこで一番になりたかったのび太は、犬の足と自分の足を入れ替えたのです。
犬は足が速いのでもちろん念願通りにのび太はかけっこで1位になりました。
ですが、体は人間、足は犬という異形な姿と成り果てたのび太を見て、みんな気味悪がってしまったのです。
のび太は後悔しました。
するとそこへドラえもんが来てこう言いました。
「何でも自分に都合がいいのも、不都合だろう?」
と。
ここでお話は終わりです。
とても不気味なお話ですよね。
でもこちら、都市伝説ではありますが・・・「バラバラボタン」と言うお話は、実在しているドラえもんのお話なんです。
現在、こちらのお話を読む方法は、
国立図書館に行き原作を探す
すべてのドラえもんの漫画を収集していると言われるドラえもん博士に頼んで原作を読ませてもらう
この2つしか方法はないようです。
ただ・・・見て不快な気分になるために、そこまですることを、あまりお薦めはできませんが。
都市伝説を考察
まず、「独裁スイッチ」の、最後にドラえもんが登場し「独裁者は寂しいだろう?」と、のび太に問いたところで終わりと言う終わり方・・・
なんとも意味ありげで不気味ですよね。
この後はきっと、いつものドラえもんの世界に戻ったのではないでしょうか。
うるさいのび太のお母さんがいて、いつも通りジャイアンとスネ夫にいじめられて、学校に通い、先生に怒られ廊下に立たされて。
そのようない日々が大切だということを、のび太に分からせるようなお話だなと思いました。
・・・ただまあ、どうやって戻したのかは気になるところですが。
このお話が世に出なかったのって、ひょっとしてコレがドラえもんの最終回だったから・・・とかではないでしょうか?
こんなのび太の独裁で地球人口が滅びて終わりなんて、子供向け漫画の最終回にしては、あまりにおもすぎるテーマですね。
「バラバラボタン」に関しては、体の上は人間で、下は犬って普通に考えて不気味ですよね。
そりゃ気味悪がれますよ・・・
ドラえもんの最後の言葉も、自分に都合のいいことばかり考えるのではなく、少しは他人の事も考えて行動しなさいと、のび太に分からせるための、思いやりの言葉でもあるなと思いました。
のび太へ、そして読者に向けた作者からのメッセージ、だったのかもしれませんね。
ただあまりにもグロテスクすぎて、単行本にはならなかったというオチが付いちゃいましたが(^_^;)
ドラえもんの単行本にならない話はヤバイ
国民的アニメで、ちびっこから大人気のドラえもん。
確かに、「独裁スイッチ」と「バラバラボタン」の内容は、小さい子が見るにはちょっと刺激が強すぎるストーリーだなと思いました・・・。
子どもからしたら、夢に出てきてしまいそうな内容ですものね。
この話が私たちの生きている世界で本当に起こったら・・・と考えるとなんとも不気味で恐ろしくなります。
そして、
- 「独裁スイッチ」
- 「バラバラボタン」
どちらも、ドラえもんの言葉で終わっていますよね。
そのような部分から、とにかくドラえもんの言葉には色々な意味が込められているのだろうなと思いました。
これからドラえもんというアニメを見るときには、ドラえもんの言葉に色々考えさせられそうだなと思います。
何はともあれ、「独裁スイッチ」も「バラバラボタン」も、私たちの世界で起こっていることではなく、ドラえもんというアニメ内の話でよかったですね。
ドラえもんが生まれると言われる22世紀。
この道具が生まれ、人々が使うことのないことを、遠い未来に願うばかりです…