千と千尋の神隠し、最後はどれくらい時間が経っていたのでしょうか?   ラストで登場した車は明らかに異変がありましたよね。 車の変化から、時間の流れを考察していきます。 記事は下に続きます。 Contents1 […]

千と千尋の神隠し、最後はどれくらい時間が経っていたのでしょうか?

 

ラストで登場した車は明らかに異変がありましたよね。

車の変化から、時間の流れを考察していきます。

記事は下に続きます。

千と千尋の神隠しラストは時間がどれくらい経っていた?

大人気ジブリ映画の1つである「千と千尋の神隠し」。

2001年7月に公開されたこの作品は、308億円もの興行収入を叩きだし、「タイタニック」や「アナと雪の女王」、「君の名は」などを抑え、今も日本歴代興行収入堂々の第一位の記録をキープしています。

 

監督を務めた宮崎駿は「もののけ姫」までにやりたいことをやり切り、この作品からかなり作風を変えたのだとか。

それまでの宮崎駿作品はメッセージ性のしっかりしたものばかりでしたが、確かに「千と千尋の神隠し」では明確なメッセージはないように感じます。

 

とはいえ、興行収入やテレビ放送時の視聴率などを診れば、世間からの評価は一目瞭然でしょう。

そんな「千と千尋の神隠し」について様々な考察を行っていますが、今回は千と千尋の世界での時間の流れについて見ていきたいと思います。

トンネルの中での時間はどれくらい経過していた?

そもそもですが、トンネルの外(現実世界)と中(湯屋などのある世界)では時の流れ方が違うと考えられます。

トンネルに入ってから色々なことがあったものの、そこまで長い時間が経っているようには思えないのに、ラストシーンでは現実世界でかなりの時間が経っているような描写もされていますよね。

 

では、千尋たち家族がトンネルに入り、また出てくるまでに現実世界ではどれくらいの時間が経過していたのでしょうか?

宮崎駿監督へのあるインタビューによると、現実世界で経過した時間は2か月だそうです。

 

冒頭のシーンとラストシーンでの車周辺の変化を見てみると

 

  • 木の生い茂り方が違う(成長している)
  • 車の上に葉っぱが積もっている
  • 車の中がホコリだらけになっている
  • トンネルの壁が朱色からただの石垣になっている(魔法が解けたという描写?)

 

などがありました。

お父さんもビックリしていましたよね。

 

この変化から、たった数日の出来事ではないことがわかります。

ではなぜ2か月なのか・・・?

 

  • エンジンが問題なくかかる
  • 半袖でも寒くなさそう

 

だからです。

まだ気候が激しく変化していない頃で、しかも車の中に埃が溜まるくらいの期間ということでだいたい2か月くらい経過している、ということで間違いなさそうです!

 

ちなみに車のバッテリーは一般的に、1年くらい放置すると上がってしまうため、数か月に1度はエンジンをかける必要があります。

ということは、戻ってきたのが1年後の夏ということは考えにくいですよね。

 

では、経過した月日は半年くらいでは?という意見もありましたが、そうすると季節は真冬。

とてもじゃないですが、半袖ではいられないでしょう。

 

やはり現実世界で経過した時間は2か月くらいが妥当だと考えられます。

湯屋で千尋は何日過ごした?

現実では2か月くらい経過していましたが、千尋は湯屋(トンネルの中)で何日くらい過ごしたのでしょうか?

トンネルの中での出来事を時系列でまとめてみました。

 

  1. トンネルを抜けてくる(昼)
  2. 湯婆婆と契約する(夜)
  3. 湯屋で働き始める・両親(豚)と対面する(昼)
  4. 「お腐れ様」の接待をする(夜)
  5. 瀕死のハクを救う
  6. カオナシが暴れる(昼)
  7. 電車で銭婆の所へ行く(夜)
  8. ハクの名前を思い出す(昼)
  9. 両親を助けて湯婆婆との契約を解除する。現実世界へ(昼)

 

これらの出来事がコンスタントに起こったと考えると、湯屋で過ごしたのは約4日

あっという間の滞在だったといえます。

 

しかし!

4日よりもっと長い間滞在していたのではないか?という意見もたくさんあり・・・

 

その理由の1つが一緒に働いているリンと千尋が「今日から大湯番だ」と言われること。

このセリフは千尋が湯屋で働くことになってすぐのものですが、初日に「今日`から’」というのもなんだかおかしくないですか?

 

ですから描写はないものの、既に数日湯屋で仕事をしており、その上で「今日から」と言われている、と考えた方がしっくりきます。

また、この話では最初と最後で千尋の心の強さが全く違いますよね。

 

千尋は様々な出来事を通し、恐れていた湯婆婆にも「おばあちゃん」などと言ってしまうくらい、すごく芯のある強い人間に成長しています。

話し方や目つきも別人のようです。

 

子どもの成長はすごい!とはいえ、たった3,4日でここまで変われるものでしょうか?

ある程度の間湯屋で過ごし色々な経験を積む中で、千尋は成長したと考える方が自然な気がします。

 

とはいえ現実世界とは時間の流れ方が異なるという前提があるので、湯屋にいたのは2か月よりも短い間。

総合すると、千尋が湯屋にいたのは短くて1週間ほど、長くて1か月くらいかな~と思うので、間を取って約2週間だと予想しました!

 

2週間なら、これだけの出来事が起こっても自然ですし、千尋も親のいない特殊な環境の中で強く成長できるでしょう。

 

まとめ

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の時間の経過について考察しました!

物語の中で経過した時間は、車周辺の環境の変化、湯屋での出来事、千尋の成長などから

 

  • 現実世界・・・約2か月
  • 湯屋の世界・・・約2週間

 

と予想しました!

トンネルの中と外では時の流れ方が違うだろうと思うので、ハクも早く湯婆婆とケリをつけて現実世界に戻って来られるといいですね><

 

ぜひ細かい描写の中から千と千尋の世界の時間の流れを感じつつ、作品を楽しんでください!