千と千尋の神隠しに登場するハク。 彼の本当の名前と、それを示す漢字について見ていきます。 実は、重要な意味を持っていたのです。 記事は下に続きます。 Contents1 千と千尋の神隠しハクの名前とその漢字 […]
千と千尋の神隠しに登場するハク。
彼の本当の名前と、それを示す漢字について見ていきます。
実は、重要な意味を持っていたのです。
Contents
千と千尋の神隠しハクの名前とその漢字は?
2001年に公開されたジブリ映画「千と千尋の神隠し」。
興行収入はなんと308億円で、現在も日本歴代興行収入堂々の第一位の記録を保持しているこの作品。
ある意味「タイタニック」や「アナと雪の女王」、そして「君の名は」などの人気作品よりもすごい!ということですよね^^
作品自体は知らない人がいないほど有名ですが、テーマ曲「いつも何度でも」も当時よく流れていました。
独特の世界観の中で繰り広げられる数々のドラマが印象的な「千と千尋の神隠し」の主要な登場人物であるハク。
クールなイケメンなのに千には優しく、そのギャップがたまらない!という女子も多かったですね。笑
今回は、そんなハクの本名について考察していきたいと思います。
ハクの本名は千尋のセリフで分かった!
おかっぱ頭で中性的な美形であるハクは、男性なのか女性なのかよくわからない!という人もいるかもしれませんが立派な少年です。
そんなハクは千尋のことをいつも気に掛け、おにぎりをくれたりお父さんやお母さんに会わせてくれたりと、色々なことをしてくれます。
しかしハクは湯婆婆の手先だとも言われており、周囲からの評判はあまりよくありません。
千尋に対しても掌をコロっと返したような冷たい態度で接してくることもあり、つかみどころのない存在でした。
実はハク、湯婆婆に名前を奪われ支配されていたのです!
そしてどうしても本当の名前が思い出せないままでいました。
ですから千尋には「本当の名前を隠しておけ」と助言しています。
そんなハクの本名がわかるのは物語終盤。
千尋のある記憶がよみがえったことで、ハクの本名も思い出されるのです!
そもそも千尋はハクに初めて会った時からどこかで会ったことがあるような感覚があったのですが、終盤でようやくその理由がわかります。
千尋は小さい頃に川に落ちたことがあるのですが、その時に助けてくれたのがハクだった、という訳です。
そんなエピソードと共に「あなたの名前は琥珀川」だと告げられたハクは、
「千尋、ありがとう!私の本当の名は、ニギハヤミ・コハクヌシだ!」
(スタジオジブリ「千と千尋の神隠し」より引用)
と言いました。
ハクの名前は「ニギハヤミ・コハクヌシ」だったんですね!
すごい名前ですね。笑
千尋も「神様みたい」だと感激していますが、ハクは龍になったり少年になったり名前が川だったりするので恐らく、というか絶対に川の神様でしょう。
ハクの本名の意味と由来を考察!
次に、「ニギハヤミ・コハクヌシ」という名前の由来や、漢字でどう書くのかを考察していきましょう。
「琥珀川」の神様(主)なので、「コハクヌシ」は感じで「琥珀主」と書くのだと思います。
では「ニギハヤミ」とは・・・?
公開当時は聴き取れなくて「ミギハヤミ」だと思っていました。笑
そんな「ニギハヤミ」の由来だと言われているのは、日本の神話に登場する「ニギハヤヒノミコト」。
正真正銘の神様です!
ニギハヤノミコトとはその昔、現在の奈良県である「大和」を支配していた神様で、実はちゃんと漢字表記もあるんですよ^^
『古事記』では「邇芸速日命」、『日本書紀』では「饒速日命」と書きます。
難しいですね!
特に『古事記』の方はキラキラネームみたいです・・・笑
ではこれを「ニギハヤミ」に当てはめるとどうなるのでしょうか?
「ミ」の漢字は分かりませんが、ハクはイケメンなので「美」、もしくは水神は龍や蛇なので「巳」あたりが妥当な気がします(ハクは龍に変身しますが・・・)。
とりあえずこの2つを当てはめてみると、
・邇芸速美
・邇芸速巳
・饒速美
・饒速巳
という感じになりました!
「邇芸速美」ってゴールデンボンバーのメンバーにいそうですね!笑
後半の漢字、「琥珀主」と合わせてみましょう。
・邇芸速美琥珀主
・邇芸速巳琥珀主
・饒速美琥珀主
・饒速巳琥珀主
どうですか?
個人的には「饒速巳琥珀主」が落ち着いていてしっくりくる気がします。
しかし、何で宮崎駿監督は「コハクヌシ」だけでなく、わざわざ「ニギハヤミ」をつけたのでしょう?
個人的な意見ですが、「琥珀川」「琥珀主」だけよりも、「ニギハヤミ」をつけた方がより神様っぽいからだと考えました。
実在する神様の名前を取っている訳ですしね。
名前に「神様感」を持たせることで、千尋(人間)とは別の次元から来ている者だという区別をしたかったのかもしれません。
ハクの名前のモデルになった川は?
そもそも「琥珀川」は架空の川ですから実在はしません。
では「琥珀川」のモデルになった川はどこかと思って調べましたが、残念ながらハッキリとした情報はつかめませんでした。
しかし!
東京都羽村市には「羽村村山線導水路」という地下を通る送水管があり、現在も多摩川の水が多摩湖や狭山湖に送られています。
「琥珀川」は今はマンション建設に伴い埋め立てられてしまい存在していない、という設定だったので、街の地下を流れるこの導水路は、何となく琥珀川に似ているような印象を受けました。
ちなみに「羽村村山線導水路」の上は遊歩道となっているので、目に見えぬ水の流れを足元に感じながら散歩を楽しむことができますよ。
千と千尋の神隠しハクの名前まとめ
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のハクの本名について考察しました。
ハクの本名は「ニギハヤミ・コハクヌシ」で、ハクは「琥珀川」という川の主、つまり神様です。
ちなみに琥珀川は架空の川で、モデルとなった川は特にありませんでした。
また、ハクの名前は『古事記』や『日本書紀』に登場する「ニギハヤノミコト」という神様からも由来しており、その漢字を当てはめると
・邇芸速美琥珀主
・邇芸速巳琥珀主
・饒速美琥珀主
・饒速巳琥珀主
というような名前になると予想されます。
千尋によって本当の名前を思い出すことができたハク。
2人が名前について語るシーンはとても感動的です!
「千と千尋の神隠し」を見る際は、ぜひハクと千尋の名前の会話にも注目してくださいね!