千と千尋の神隠しで、なぜ千尋は豚を当てる問題が分かったのでしょうか。 見事大当たりした理由について、掘り下げていきます。 見分けがつかないはずの豚たち・・・ 一体なぜ、千尋は両親がいないことに気づけたのかの […]
千と千尋の神隠しで、なぜ千尋は豚を当てる問題が分かったのでしょうか。
見事大当たりした理由について、掘り下げていきます。
見分けがつかないはずの豚たち・・・
一体なぜ、千尋は両親がいないことに気づけたのかの理由をご覧ください。
Contents
千と千尋の神隠しで豚を当てるのは何故分かった?
さっきまで「千と千尋」を観ていた。豚に変えられたお父さんとお母さんがどれなのか当てるシーン(実際には豚の中にはいなかった)で、今日見た夢か?!ってなった。私、娘が豚に変えられても当てられる自信ないから、娘はきっとベーコンやハムにされてしまうな。プギー
— Satomi (@Satryoshka) January 20, 2017
「千と千尋の神隠し」の冒頭で豚にされてしまった千尋の両親・・・
千尋は湯婆婆から、たくさんの豚の中から父豚と母豚を当てるという難題を突き付けられます。
当てることができたら両親を元に戻してくれることになっていました。
そして成長した千尋は、見事当てることができたのです!
しかし、始めの方では両親を見分けられなかったのに、なぜ千尋は最後に豚を当てることができたのでしょうか?
その理由を考察していきます。
千尋の直感!?
宮崎駿がついに語った!
「『千と千尋の神隠し』のラストで豚の集団の中に両親はいないと勘千尋が判断したその理由は・・・女の勘」 pic.twitter.com/de31WxVeHe— @tre_tweに移行しました☆ (@trend_twe) December 2, 2014
ネタバレになりますが、「どれが両親だ?」と目の前に出されたたくさんの豚の中に、千尋の両親はいませんでした。
そこにいた豚は全員が変身した油屋の従業員でした。
そして、見事それを見抜いた千尋に笑顔で「大当たり~」と言ったのです。
千尋は見事それを見抜くわけですが、その理由は「直感」だという説が有力です。
「ビビビッときた」というやつですね。笑
実は宮崎駿監督が、このシーンについて「千尋は色々な経験をして、そこに両親がいないことがわかった。わかるのが人生だ、それしかない」ということを語っています。
つまりわかることに理由はないのだと、そういうことですね。
「観客が自分で埋めればいい」とも言っているので、当てられた理由はそれぞれの思う解釈で良いのでしょうが、恐らく宮崎駿監督的には成長による直感なのでしょう。
銭婆の髪留めが力を貸した?
千と千尋で、最後に千尋が大勢の豚の中からお父さんお母さんを見つけることができた理由について、おれは銭婆にもらった髪留めのおかげだと思ってたんだけど、解釈によると湯婆婆の台詞の中にヒントがあるっていう考え方もあるんだってね
— きりこ (@yugekiriko) March 5, 2011
「沼の底」に住む銭婆の元へ向かった千尋たちは銭婆にもてなされ、話をし、そして油屋へと戻ります。
銭婆は別れ際、千尋に髪留めをプレゼントします。
実はこの髪留めに込められた魔力によって千尋は両親を当てることができたのではないか?という説もあるのです。
銭婆は「助けることはできない」と言ったものの千尋を助けてあげたくて、千尋の願い(元の世界に戻りたい)が叶うよう力を貸したのではないでしょうか。
ラストシーンで「振り返ってはいけない」と言われていたのに、千尋が思わず振り返りそうになったのをやめた時にも、キラリと髪留めが光っていましたよね。
髪留めのおかげだとすると豚とトンネル、銭婆の魔力が2度も千尋を助けたということになります。
湯婆婆の意地悪な性格を見抜いた?
かつて『千と千尋の神隠し』を見た後に「どうして千尋は豚の中に両親がいないと気がついたのか」と子供と話した所、子供が「だって人間が豚になるわけないじゃん」と答えたという感想を読んだことがあるのですけどね。深いなあと思いました。確かにそれが結論なのですよねあの作品。
— ふぎさやか (@maomaoshitai) August 26, 2017
湯婆婆は強欲で意地悪な性格の持ち主なのですが、千尋は湯婆婆のそういった性格を見抜いたのはないかとも考えられます。
「この中のどーれだ?」と聞いておいて、実はそこに答えがないなんて、超ひっかけ問題ですよね!
湯婆婆ならただ多くの豚の中に千尋の両親を紛れ込ませるのではなく、そういった手の込んだ意地悪なことも平気でしそうです。
多くの経験を積む中で、千尋は湯婆婆の性格を見抜けるようになったのかもしれません。
千尋の成長によるもの
『千と千尋の神隠し』観賞。DVD。
諸事情により娘とちゃんと観たかったんです。
改めて観ると千尋の成長すげーなあ。最初は挨拶すらできなかったコが…ねえ。でも根は素直でいいコだったんだろうね。
カオナシ大暴れのところは娘も恐かったようです。パパが豚になるところは恐くなかったようです。 pic.twitter.com/GmrO6U4yHL
— コウイチ (@plus_zombie) June 17, 2018
千尋は不思議な世界へ紛れ込んだ数日(数週間?)の中で、現実世界ではありえない数々の経験をします。
そしてその中で考え、行動し、成長していくのです。
物語における千尋の成長の集大成が、あの両親を見つけるシーンなのではないでしょうか?
無気力で弱かった千尋が、帰りたいと強く願うようになったのは大きな成長であり、帰りたい=生きたいとい意欲が、両親を見つける力へとつながったのだと思います。
不思議な団子の不思議な力によるものかも
「河の神」が油屋へ来た際に、千尋は一生懸命接客をし、神から不思議な団子を貰いました。
この団子は瀕死のハクを救ったり、暴走したカオナシを食い止めたりと様々な効力を発揮します。
千尋もちょっとだけですが食べていましたよね。
この苦団子を食べることの意味は、恐らく魔力の排除です。
苦団子はハクを銭婆の魔力から救い、砂金を生み出す魔力で人を誘惑するカオナシを正気にしました。
ですから千尋も苦団子の力で魔力を排除し、豚に化けている油屋の従業員たちを見抜くことができたのだと考えられます。
まとめ
千と千尋見てて、豚の正体当てた後のハクと千尋が手を繋いで走り出す瞬間が一番泣きそうになった。好きな人ホシィ
— 繭 (@mayupom126) January 21, 2017
「千と千尋の神隠し」のラストシーンで、千尋が豚を当てることができた理由を考察しました!
千尋が両親を見抜くことができたのは
- 千尋の直感
- 銭婆にもらった髪留めの魔力
- 湯婆婆の性格を見抜いたから
- 千尋の成長
- 苦団子を食べたことによるもの
の5つが考えられます。
ちなみに自分は、やっぱり千尋が物語を通して大きく成長したことで、見抜く力や帰りたいという意欲を持ったことが大きいのではないかなと思います。
他の説も夢があって良いですが、最後まで魔力に助けられていては意味がありませんし、直感も湯婆婆を見抜けたのもやっぱり成長合ってのものだからです^^
ラストまでドキドキがとまらない「千と千尋の神隠し」、ぜひ楽しく見てくださいね!