千と千尋の神隠しの釜爺の正体やモデルについて調べました。 実は優しい釜爺の素顔や、意外な名言も含め、全てを見ていきます! 記事は下に続きます。 Contents1 千と千尋の神隠し釜爺の正体について考察1.1 釜爺のモデ […]

千と千尋の神隠しの釜爺の正体やモデルについて調べました。

実は優しい釜爺の素顔や、意外な名言も含め、全てを見ていきます!

記事は下に続きます。

千と千尋の神隠し釜爺の正体について考察

2001年に公開され、今も日本の興行収入第一位の記録を保持する、大人気ジブリ映画「千と千尋の神隠し」。

不思議な世界観、個性溢れる数々のキャラクターが魅力の千と千尋から、今回は釜爺について考察していきたいと思います。

 

釜爺のモデルは一体誰?


釜爺(かまじい)は、口ひげをたくわえ黒のサングラスをかけたおじいさんの頭に、6本の長い手を持ったキャラクターです。

「油屋」のボイラー室に住んでいて、その名の通り風呂釜の火をおこしたり調整したりする仕事をしています。

 

「となりのトトロ」に出てくるまっくろくろすけと同じ見た目の「ススワタリ」たちに指示を出し、石炭を運ばせたりする傍ら、たくさんある手を使って薬湯に入れる薬草も調合するなど、やたらと忙しいキャラクターです。

その見た目から「不気味」「恐そう」という印象を受けますが、実はそんなことはなく、無害というかむしろ優しさの塊のようなお爺さんです。

 

釜爺のモデルとなったのは蜘蛛だと思う人も多いかもしれませんが、実は「座頭虫(ザトウムシ)」という虫をモデルとしています。

見た目はほぼ蜘蛛ですが、確かに蜘蛛よりも「釜爺」感は強いですね。笑

 

虫が苦手!という人もぜひ「座頭虫 釜爺」で検索してみてください。

小さな頭と長い6本脚が、意外と可愛らしいですよ。

 

釜爺の声優は意外なあの人!

釜爺の声を演じたのは、超大御所俳優の菅原文太(すがわら ぶんた)さんでした!

菅原文太さんは、残念ながら2014年に亡くなってしまいましたが、生前は数々の映画やドラマで大活躍しておられました。

 

菅原文太さんというと、演技力はもちろんのこと、その声にも定評があり、「千と千尋の神隠し」以外にも「ゲド戦記」や「おおかみこどもの雨と雪」にも声優として出演し、またゲームのナレーションやラジオなど、声のお仕事も多かったです。

ぶっきらぼうながらも優しさ溢れる釜爺の声を、見事に演じていました。

 

千と千尋の神隠しの釜爺は優しい

強面で不気味な容姿の釜爺ですが、作品を見てわかる通り実はとても優しいです。

ボイラー室にやってきたリンが千尋を見つけた時も「ワシの孫だ」と咄嗟にバレバレの嘘をついて千尋をかばい、仕事を与えてもらえるように根回しをします。

 

他にも釜爺は

 

  • 眠った千尋に布団をかけてあげる
  • 千尋に電車の乗車券をあげる
  • ボロボロになったハクを手当てする

 

など、登場するたびに優しさを全開にして千尋たちに接していました。

ただし千尋を甘やかすことはせず、間違っていれば叱り、助言をし、千尋の心の成長に重要な役割を果たしたと言える存在でしたね。

 

しかしなぜ釜爺は、こんなに優しいのでしょうか?

その理由は2つ考えられます。

 

1つは単純に、釜爺が子供好きな心優しいおじいさんだから。

年を取れば経験も多く積んでいますし、少しは人に優しくなれるもの。

 

釜爺の年齢は不明ですが、恐らく孫を見るような目で、千尋を見ていたのではないでしょうか?

ちなみにハクも川の主ということで結構な年でしょうが、見た目は千尋と変わらないので釜爺はハクにも優しいです。

 

2つ目は釜爺の正体によるもの。

釜爺は人間の顔と虫の体を持ったちょっと変わった存在です。

 

ですから、「外からきた人間」という、同じく異質な存在である千尋に対して似たようなものを感じたのではないでしょうか?

他人と違う」ということで拒絶、排除される悲しみや辛さを知っているからこそ、千尋をかばい、応援し、導いてあげた、そう思うと釜爺の悲しい過去が思われます。

 

しかし、釜爺に負けず劣らずの個性的な見た目のキャラクターもたくさんいますし、そこまで暗い過去を持った雰囲気もないので、単純に釜爺が心優しく、幼く可愛い千尋を放っておけなかったという線が濃厚でしょう。

 

釜爺が残した名言の数々

心優しき年長者の釜爺は、作中で多くの名言も残しています。

いくつかご紹介しますね!

 

手出すならしまいまでやれ!

ススワタリの仕事を手伝おうとした千尋に言った台詞です。

 

その後「気まぐれに手出して、人の仕事を取っちゃならねー」と更に厳しい台詞で千尋を叱ります。

釜爺登場シーンでもあったので、かなり恐いお爺さんだな、という印象を与えましたが、この世界でのルールや釜爺の仕事に対する姿勢が伝わってきますね。

 

ワシの孫だ

前述の通り、リンに見つかった時に言った台詞です。

 

絶対孫ではないのに孫だと言い張るのには、リンとの関係の良さも窺えます。

この一言に、釜爺の優しさとユーモアのセンスがあふれていますよね。

 

グッドラック

リンに連れられて湯婆婆のところへ向かおうとする千尋に放った一言です。

 

何気ない一言に、「応援しているよ!」という気持ちと、緊張する千尋の心を和らげてあげようという気遣いを感じます。

 

エンガチョ

釜爺と言えばこれですね!

 

ハンコにかけられた魔法の虫(?)を千尋が踏みつぶした時に出た台詞です。

当時は学校で結構流行りました。笑

 

わからんか?愛だ、愛

苦い団子を食べて人間の姿に戻ったハクですが、意識が戻らず苦しい状態となっていました。

 

そんなハクを助けようと、危険な道へと進もうとする千尋を前に、状況を飲み込めていないリンに対し、意味ありげに放った台詞です。

まとめ

今回は「千と千尋の神隠し」の釜爺について考察しました。

釜爺は油屋のボイラー室で働くお爺さんで、そのモデルは6本脚の昆虫「座頭虫」です。

 

声を演じたのは、今は亡き超大御所俳優の菅原文太さんで、釜爺の台詞が名言となったのは、菅原さんの演技力あってこそのものでしょう。

時に厳しく、時に優しく千尋に接し、愛情の限りを尽くした釜爺のおかげで、千尋は精神的にとても強くなれたのだと思います。

 

そんな釜爺の優しさや、千尋とのやりとりにも注目してみてくださいね。