都市伝説【ドアノブ】について見ていきます。

 

怖い話や都市伝説を語っていると、必ず耳にするものの一つがドア・ドアノブに関するものです。

異界のものは、ドア=入り口を、私達が開けなければ入ってこれないと言われています。

 

さて、この物語でも、得体の知れない何かがドアノブを回し入り込もうとしているようです・・・

 

都市伝説【ドアノブ】

それでは、都市伝説【ドアノブ】を御覧ください。

 

カラオケ屋でバイトをしていた時に、よくシフトが被っていた一個下の男の人=Hさんがいました。

 

カウンターにお客様が来ない限り、飲み物を飲んでてもいいし、タバコは吸ってても大丈夫。

結構自由なバイト先だったので、シフトが被った時には、よくHさんと喋っていたのです。

 

で、Hさんと喋っているうちに、彼には霊感があるということが分かりました。

ある日、そのHさんが

 

「このカラオケ屋、幽霊がいるからたまに具合悪くなるんだよね。」

 

と言ったのです。

確かに前、新しく入ってきたバイトの女の子が、

 

「この前掃除していた時に、部屋のドアを閉めていたのに掃除が終わって出ようとしたときに空いていたんです。怖い・・・。」

 

と言って怖がり、結局バイトを辞めちゃったということがありました。

その他にも、思い当たるフシが多く、確かに彼の言っていることには説得力がありました。

 

で、話のネタにと

 

「今までで一番怖かった体験って何?」

 

と聞いてみたのです。

すると、Hさんは

 

「この前の話なんだけどね・・・。」

 

と、話してくれました。

 

Hさんは車がとても好きでした。

特に海岸線を走るとストレス発散にもなるし、とても幸せな気分になるとのことで、その日の夜もドライブに行きたくなり、深夜一時過ぎでしたが、そのままドライブをしに行くことにしたのです。

 

しかし、家の近くの海岸線は、地元で有名な心霊スポットでもありました。

 

普段ならなんとなく怪しいので避けていた場所。

ですが、その日はどうしても走りに行きたかったので、深夜一時という時間などは気にせずに、車を走らせたのです。

 

一人で走るのが好きなHさんは、その日も同伴者は無し。

自由気ままに走りに出かけたのです。

 

心霊スポットとして有名な海岸線は、走り屋が好みそうなカーブや直線が程よい道もあり、ドライブするにはうってつけだったのです。

その点もHさんにしては、走りに行きたい気持ちを抑えられなかったのでしょうね。

 

ですがその海岸線には、

 

深夜2時に渡ると、女の霊が出る

 

と言われている橋もあったのです。

Hさんはその話を知っていたのですが、この日はドライブがあまりに気持ちよく、そんな話は忘れて海岸線を走っていたのです。

 

ですが、女の霊が出ると言われている橋の直前に来てHさんは、突然嫌な気配を感じました。

そして唐突に、女の霊が出るという話を思い出してしまったのです。

 

そして、ふと時計に目をやると、なんと時間はぴったり深夜2時。

 

「どうしよう・・・。やばいやばい!!!」

 

と焦ったHさんですが、Uターンができる道ではなく、横道もない一本道のため、直進するしかなかったのです。

結局彼は、地元で有名な幽霊スポットである橋を、深夜2時ぴったりに渡ることにしたのでした・・・

 

Hさんはとにかく、サイドミラーやバックミラーを見ないように、橋の向こうに視線を置いて、気をそらすために歌を歌いながら、橋を渡りきろうとしました。

橋を渡る最中、とても嫌な空気を感じたのですが、Hさんは何とか無事に渡りきることができたのです。

 

渡りきったことで安心した彼は、

 

「こんな霊の話なんてどうせ噂だろう!」

 

と思い直すことにして、気持ちを切り替えて、その後もドライブを楽しみました。

そして、一通り満足行くまで車を走らせ、結局家についたのは朝方4時でした。

 

ドライブの疲れが少し出てきてしまったHさんは、そのまま寝ることにしたのです。

 

ところで、Hさんの住んでいる所というのは少し変わったところでした。

実家の敷地内にある小さな家のような感じで、マンションのような入り口があり、玄関もしっかりとした作りです。

 

実家の敷地内ということで、Hさんは普段からドアのカギをかけなかったようです。

 

フラフラと布団までたどり着いた彼が

 

「よし、寝よう。」

 

と布団に入ろうとしました。

すると、突然ドアノブがガチャガチャガチャと鳴ったのです!

 

ガチャガチャガチャガチャ

ガチャガチャガチャガチャ

ガチャガチャガチャガチャ

 

ドアノブの音は、鳴り止むことがありません。

 

家族が用事で来たとしたなら、ドアの鍵が開いてるのは知っているし、友達がふざけて来るにしては、朝方4時は早すぎます。

そもそもそんな時間に訪ねてくるような友達は居ないし・・・というか、友人たちだって鍵が開いてるのは知っているのに・・・と、Hさんは混乱してしまいました。

 

Hさんが固まっている間も、ドアノブはずっとガチャガチャガチャと鳴っているのです。

 

恐怖のあまり固まって、動けなくなってしまったHさん。

彼は、どうすることもできなくて、ドアノブをただただ見つめていました。

 

ですが、急にドアノブの音が止み、ドアノブがゆっくりと回り始めたのです!

 

動けなくなっていた体を一生懸命動かし、Hさんは瞬時にドアノブに飛びつきました。

そして、回りかけたドアノブを、最後の力を振り絞り力ずくで戻し、鍵をかけたのです。

 

Hさんは鍵をかけることができたので、ドアノブから手を放しました。

すると、また狂ったようにドアノブはガチャガチャガチャと鳴り始めたのです。

 

ガチャガチャガチャガチャ!

ガチャガチャガチャガチャ!!

ガチャガチャガチャガチャ!!!

 

ドアを壊さんばかりの勢いで、ドアノブは回り続けます。

Hさんは、あまりの恐怖にその場を離れ、布団を被り朝日の光が差し込むまでずっと耳をふさいでいたようです。

 

ここで、彼の話は終わりました。

その話を聞いた私は

 

「友達だったんじゃないの?ドアスコープを覗いてみればよかったのに」

 

と言いました。

 

すると、Hさんは真っ青な顔をして

 

「どう考えても生きてる人間じゃなかった。怖くてドアスコープなんて覗けなかったよ。多分だけど、もしあの時に覗いたら、血まみれの女がいただろう。」

 

と。

 

考察

恐らくドアノブをまわしていたのは、Hさんがドライブをしに行った海岸線の「深夜2時に渡ると、女の霊が出る」と言われている橋の女の霊です。

血まみれの女というのは、きっとその橋で自殺を図って、橋の下に落下した時のままの姿なのでしょう。

 

ぴったり深夜2時にHさんはその橋を渡ってしまったので、女の霊が家まで追いかけてきたのでしょうね。

 

あるいは、Hさんがドライブの最中に・・・いえいえ、コレはあくまで推測です。

ただ、深夜二時に出るとしか言われていないのに、血まみれの女性が居たと分かるHさんは、ひょっとしたら心当たりがあったのかもしれません。

 

血まみれになる女性に心当たりがあったHさん・・・

そう考えると、本当に怖いのは、一体誰なんでしょうね?

 

まとめ

都市伝説【ドアノブ】いかがでしたでしょうか?

 

心霊スポットとして有名な場所と言うのは、本当に霊がいるという可能性があるということが分かりましたね。

興味本位で心霊スポットに行くのはいいですが、何が起こっても自己責任ということです。

 

また、ドアにはしっかりと鍵をかけるようにした方が良さそうですね・・・。

Hさんのように、鍵をかけないと言う方は気を付けてください。

 

どこからか、憑いてきてしまった霊があなたの家のドアノブもガチャガチャガチャと回しに来るかもしれませんよ・・・

あるいは、あなたの家の内側に、もう、入り込んでいるのかも…

 

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