進撃の巨人で、最後エルヴィンが笑った理由について考察していきます。     エルヴィンは、アニメ2期最終話にてその命を散らせました。 しかし、彼の最後に見せた表情は、笑顔でした。   エルヴ […]

進撃の巨人で、最後エルヴィンが笑った理由について考察していきます。

 

 

エルヴィンは、アニメ2期最終話にてその命を散らせました。

しかし、彼の最後に見せた表情は、笑顔でした。

 

エルヴィンはなぜ笑顔を見せたのか。

詳しく考察していきます。

 

記事は下に続きます。

進撃の巨人エルヴィンが笑った理由を考察

父親の死と仮説

エルヴィンは子供の頃、教師をしていた父親の教室で学び育ちました。

その教室の授業で、人類が壁に逃げ込んだことにより、住む場所は限られてしまいましたが、争いの絶えなかった時代と決別することが出来たことを学びます。

 

そこで、エルヴィンに疑問が生まれました。

 

「壁の外に人類がいないと、どうして分かったのだろう?

どうやって調べたのだろうか。」

 

というものです。

 

エルヴィンは授業中に父親に質問しましたが、明確な回答は得られませんでした。

父親には仮説がありましたが、他の生徒もいる前では答えられなかったのです。

 

帰宅後、もう一度問いかけたエルヴィンに、父親は答えました。

 

  • 王政の矛盾
  • 外の世界についての情報の無さ

 

これらの視点について説明した上で、遂に確信を伝えます。

父親は、

 

「巨人の正体は人間ではないのか。

王によって記憶を改ざんされているのではないか。」

 

という仮説を教えました。

 

この仮説を聞いたエルヴィンは、この話が、他の人に知られてはまずいことを知らず・・・いえ、子供にしれというのが無理な話ですね。

他の子供たちに話してしまいました。

 

子供たちに話した結果、その話は憲兵の耳にも入り、事情を聞きに来た憲兵にエルヴィンは、父親のことを話してしまいます。

 

その日、憲兵は父親を拷問しました。

その末に殺されてしまったのです。

 

この事件は、少年・エルヴィンの心に大きく影を落とすきっかけとなったのは言うまでもありません。

 

エルヴィンは満足行く死だったのか

エルヴィンは成長し、憲兵団団長にまで上りつめました。

自分のせいで父親が殺されてしまったこと、父親の仮説の真相に辿り着くという執念が、エルヴィンを憲兵にさせたのです。

 

エルヴィンの目的は、巨人を駆逐することではなく、父親の仮説を証明するためであったのです。

 

エルヴィンは死の当日、ウォールマリア最終奪還作戦に向かいます。

親友でもあったリヴァイ兵長を含むベテラン憲兵・新米憲兵を率いて盤石です。

 

そこで、獣の巨人の投石による攻撃を受けます。。

リヴァイ兵長は無事でしたが、それ以外のベテラン憲兵の仲間も失いました。

 

死の寸前、エルヴィンは父親の仮説の真相に近づく答えが眠る、グリシャ・イェ―ガーの地下室に辿り着きます。

しかし、獣の巨人に追い詰められ絶望的な状況に置かれていました。

 

そこでエルヴィンは、

 

  • 父親の仮説の真相に迫るか
  • 獣の巨人を駆逐するか

 

究極の二択に迷います。

 

そこで初めて、エルヴィンは、リヴァイに憲兵になった真の目的を話しました。

迷いのあったエルヴィンでしたが、リヴァイ兵長の言葉に決意を固めます。

 

エルヴィンは、新米憲兵を率いて囮となり、リヴァイ兵長に獣の巨人を駆逐させました。

危機はなんとか脱しましたが、囮作戦により、エルヴィンは相当の深手を負ってしまいます・・・

 

彼は、生死を彷徨う中で、唯一の生きる望みである巨人化の薬の投与を拒みました。

なぜなら、父親の仮説の真相にあと一歩のところまで近づくことが出来たことは、何より他の何者に代えがたいの喜びだったからです。

 

そして何より、巨人を駆逐することよりも、私情で憲兵団を続けることへの精神的疲労が強かったのです。

最後に憲兵として、憲兵団団長としての死を迎えられたことに満足したエルヴィンでした。

 

エルヴィンの最後の笑みは、このためです。

 

エルヴィンの父親の仮説は正しかったのか

エルヴィンが命を懸けて探した父親の仮説の真相は、ハンジによる解明と地下室に答えがありました。

 

エルヴィンは死ぬ前に、ハンジの解明した事実を聞いています。

この時は決定的ではなかったものの、父親の仮説に大きく近づいたのです。

 

地下室にあったものは、父親の仮説を決定づけるものでした。

レイス王は壁に逃げ込んだ人たちを統治しやすくするために、始祖の巨人の力を使い記憶を改ざんしていたこと、巨人の正体は人間であることの証明でした。

 

エルヴィンが真相に辿り着くことは出来ませんでしたが、父親の仮説も彼自身の疑問も全てが真実だったのです。

 

まとめ

エルヴィンは死の寸前まで、巨人を駆逐することよりも、父親の仮説の真相に近づくことが目的でした。

それと同時に、私情で動いている自分を悩むこともありました。

 

死の寸前、助かることよりも死を選んだエルヴィン。

最後は、憲兵らしく、憲兵団団長らしく散っていったことへの安堵と、仲間に見守られての最後に笑顔を見せたのです。

 

エルヴィンがいたからこそ、ウォールマリアを奪還することが出来ました。

 

今までの動機はどうあれ、この事実は大切です。

エルヴィンの最後に見せた笑み・・・優しくも、切ないものですね。